【プロが解説】会計ソフトからfreeeへの移行手順!弥生・奉行からのデータ移行と注意点
「今の会計ソフト(弥生会計や勘定奉行など)からfreeeへ乗り換えたいけれど、過去のデータはどうなるの?」「移行作業で数字が合わなくなりそうで怖い」
このような不安から、便利なクラウド会計への移行を躊躇していませんか?
実は、会計ソフトの移行で最も重要なのは「すべての過去データを完璧に移行しようとしないこと」と「開始残高の整合性」です。このポイントさえ押さえれば、移行は決して難しくありません。
この記事では、多くの企業のfreee導入を支援してきた実績をもとに、既存ソフトからfreeeへのスムーズな移行手順と、失敗しないためのデータ移行のポイントを具体的に解説します。
この記事でわかること
- 弥生会計・勘定奉行などからfreeeへ移行する具体的な5つのステップ
- 「開始残高」と「仕訳データ」の扱いの違い
- 移行でよくある失敗事例と回避策
なぜ今、freeeへの移行が増えているのか?移行のメリットと課題
多くの企業がインストール型のソフトからfreeeへ移行する背景には、明確なコストメリットと業務効率化があります。一方で、移行には「一時的な学習コスト」という課題も存在します。
既存ソフトとfreeeの比較メリット
| 項目 | 従来のソフト(インストール型など) | freee(クラウド型) | 移行のメリット |
|---|---|---|---|
| 場所・端末 | 特定のPCのみ | どこでも・スマホでも可 | テレワーク対応・移動中の承認が可能 |
| 銀行・クレカ連携 | 手動取込やCSV連携が必要 | APIによる自動連携・自動仕訳 | 入力作業時間が最大1/10に短縮 |
| バックアップ | USB等へ手動保存が必要 | クラウド上で自動保存 | データ消失リスクの激減 |
| 法改正対応 | 更新プログラムの購入・適用 | 自動アップデート(無料) | インボイス・電帳法へ即座に対応 |
移行を阻む「3つの壁」とその正体
移行を検討する際、以下の3点が壁となりますが、これらは適切な手順で解消可能です。
- データ形式の違い:勘定科目や税区分のコードが異なる → 変換ルール(マッピング)を作れば解決します。
- 過去データの扱い:何年分移行すべきかわからない → 「今年度分」のみ詳細移行し、過去分は「残高」のみ合わせるのが推奨です。
- 操作感の違い:借方・貸方入力ではない → freee特有の「振替伝票」機能を使えば、従来通りの入力も可能です。
【保存版】freeeへの移行・完全5ステップ
ここからは、実際に移行を行うための手順を解説します。最も効率的でミスの少ない方法は以下の通りです。
- 【準備】移行タイミングの決定と勘定科目の整理
- 【出力】既存ソフトからデータをエクスポート(CSV)
- 【開始残高】freeeへ「開始残高」を登録(最重要)
- 【仕訳】期中仕訳データのインポート
- 【確認】試算表(B/S・P/L)の整合性チェック
STEP 1:移行タイミングの決定と勘定科目の整理
最も推奨される移行タイミングは「決算期末(新年度の開始日)」です。期中の移行も可能ですが、データ照合の手間が増えます。
- 勘定科目の棚卸し:既存ソフトで使っていない「不要な科目」や「重複した補助科目」は削除しておきましょう。
- 補助科目の扱い:freeeには「補助科目」という概念の代わりに「タグ(取引先・品目・部門)」を使用します。どう変換するか決めておきます。
STEP 2:既存ソフトからデータをエクスポート
弥生会計や勘定奉行から、以下のデータをCSV形式で書き出します。
- 勘定科目リスト(freeeに取り込むため)
- 取引先リスト
- 残高試算表(最終確定した決算時点のもの)
- 仕訳日記帳(期中取引を移行する場合のみ)
STEP 3:freeeへ「開始残高」を登録(最重要)
ここが最大のポイントです。仕訳データを入れる前に、必ず「開始残高」を設定します。
前期末の「貸借対照表(B/S)」の数字をfreeeの「開始残高設定」に入力します。この数字が合っていないと、その後の会計数値がすべてズレてしまいます。
STEP 4:データの変換とインポート
既存ソフトから出したCSVをそのままfreeeに入れることはできません。Excelなどでfreee指定のフォーマット(列の並び)に整える必要があります。
- 税区分の変換:例)弥生「課税売上込10%」 → freee「課税売上10%」のように置換します。
- インポートの実行:freeeのWeb画面からCSVをアップロードします。エラーが出た場合は、エラー行のみ修正して再アップロードします。
STEP 5:試算表の整合性チェック
インポートが完了したら、既存ソフトの「合計残高試算表」と、freeeの「試算表」を見比べます。
借方・貸方の合計金額、各科目の残高が1円単位で一致していれば移行成功です。
【ソフト別】移行時の注意点とTips
弥生会計からの移行パターン
弥生会計はユーザー数が多いため、freee側でも比較的スムーズにインポートできる仕組みが整っています。
注意点:「補助科目」は自動的にfreeeの「品目」タグとして取り込まれるケースが多いです。取引先として管理したい場合は、事前にExcelでの加工作業が必要です。
勘定奉行・マネーフォワードからの移行パターン
勘定奉行などのERPに近いソフトの場合、データの項目数が多いため、CSVの列削除などの加工作業が必要です。
注意点:「部門」管理をしている場合、freeeでも事前に「部門タグ」を作成しておく必要があります。
よくある失敗と解決策(Q&A)
- Q. 過去3年分のデータをすべて仕訳として移行すべきですか?
- A. おすすめしません。
過去の仕訳データ(日記帳)を大量に入れると、不整合の原因になります。過去分は「PDF」や「総勘定元帳」として保管し、freeeには「今期のデータ」と「開始残高」のみを入れる運用が最も低コストで安全です。 - Q. 銀行口座の補助科目はどうなりますか?
- A. freeeでは「口座」として登録します。
「普通預金」の下に補助科目を作るのではなく、freeeの「口座登録」機能を使って銀行と連携させます。これにより自動取得が可能になります。 - Q. インポート時のエラーが解消できません。
- A. Excelでの「日付形式」や「カンマ」を確認してください。
CSV編集中にExcelが勝手に日付形式(2023/1/1を2023年1月1日など)を変えてしまうことがあります。また、金額欄に「,(カンマ)」が入っているとエラーになる場合があります。
freee移行によるコスト削減シミュレーション
従業員50名規模の企業が、サーバー型の会計ソフトからfreeeへ移行した場合の試算例です。
- コスト削減効果:年間保守費・サーバー代等の削減で約30〜50万円/年の削減
- 時間短縮効果:通帳入力・経費精算の手入力廃止により、経理担当者の残業が月20時間削減
まとめ:不安なデータ移行はプロにお任せください
会計ソフトの移行は、一度完了してしまえば、その後の業務効率は劇的に向上します。しかし、最初の「データ移行」と「初期設定」でつまずくと、かえって業務負担が増えてしまうのも事実です。
本記事のまとめ
- 移行は「期首(決算翌日)」のタイミングがベスト
- すべての過去仕訳を移行せず、「開始残高」を合わせることを優先する
- 補助科目や税区分の「変換(マッピング)」が成功の鍵
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