Salesforce再構築・救済コンサル|「使われない」原因の診断と立て直し手順
目次
「導入時は盛り上がっていたが、今は誰も見ていない」「入力項目が多すぎて現場から不満が噴出している」「改修を重ねすぎて、どこを触ればいいか分からない(スパゲッティ化)」
Salesforceは世界No.1のCRMですが、運用を間違えると「維持費だけが高い、ただの顧客リスト」になり下がってしまいます。実際、導入企業の約半数が「活用しきれていない」と感じているというデータもあります。
この記事では、「Salesforceの再構築(立て直し)」を検討している担当者に向けて、失敗の原因診断から、具体的な修復ステップ、コンサルティングの活用法までを実務視点で解説します。
この記事の結論:
再構築の成功鍵は「機能の追加」ではなく「機能の断捨離」です。まずは現状の利用状況を可視化する「診断」から始めましょう。
なぜ御社のSalesforceは「高級な電話帳」になったのか
多くの企業でSalesforceが定着しない最大の理由は、「現場(入力する人)」と「経営(データを見る人)」の利益相反が解消されていないことにあります。
よくある失敗パターン
- 入力地獄:経営層が見たいデータのために「必須項目」を増やしすぎ、営業担当が疲弊して適当なデータを入力するようになる。
- スパゲッティ化:担当者が変わるたびに場当たり的なカスタム項目やフローを追加し、システムが複雑怪奇になる。
- 目的の喪失:「Salesforceを入れること」が目的になり、具体的な「売上アップのプロセス」が設計されていない。
【セルフ診断】再構築が必要な「3つの危険サイン」
以下の症状に1つでも当てはまる場合、部分的な改修ではなく、抜本的な「再構築(またはリファクタリング)」が必要です。
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データの信頼性が低い
「フェーズ」や「完了予定日」が更新されておらず、ダッシュボードの売上予測が全く当たらない。会議でSalesforceの画面を使わず、Excel資料で報告している。
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システムエラーが頻発する
レコード保存時に「ガバナ制限」や「フローエラー」が頻繁に出る。自動化処理が複雑に絡み合い、原因特定に時間がかかる。
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改修コストが高すぎる
簡単な項目の追加や変更をベンダーに依頼すると、「影響範囲の調査」だけで高額な見積もりが出てくる。
再構築の進め方:いきなり開発してはいけない
「今の環境を捨てて、新しく作り直したい」という相談も多いですが、全リプレイスはリスクが高いです。以下のステップで進めることを推奨します。
STEP 1:現状診断(Helath Check)
まずは「使われていない項目」「動いていない自動化プロセス」「データの汚れ具合」を定量的に診断します。Salesforce標準の「Optimizer」機能なども活用します。
STEP 2:業務要件の「断捨離」
再構築のゴールは「シンプルにすること」です。「念のため入力させている項目」は全て削除または非表示にします。現場が「これなら入力してもいい」と思えるレベルまで負荷を下げます。
STEP 3:アジャイル的な改修
一気に全てを作り直すのではなく、特定の部署や特定の業務プロセス(例:インサイドセールス部門のみ)から小さく改修し、成功モデルを作ってから横展開します。
コンサル会社の選び方:開発会社と何が違う?
Salesforceのパートナー企業には「開発が得意な会社」と「業務設計が得意な会社」があります。再構築においては後者が重要です。
| タイプ | 特徴 | 再構築への適性 |
|---|---|---|
| システム開発会社 (SIer) |
言われた機能を正確に作る。 技術力は高いが、業務提案は受動的。 |
△ 要件が決まっているなら良いが、課題整理には不向き。 |
| 活用支援コンサル (定着化支援) |
「なぜ使われないか」を分析し、業務フローと画面の両方を改善する。 | ◎ 現場へのヒアリングや教育も含めて依頼できる。 |
成功事例:入力率30%から90%への回復
人材サービス企業(従業員100名)の事例
課題:入力項目が1商談あたり50個もあり、営業担当が月末にまとめて入力していたため、予実管理が機能していなかった。
対策:
1. 入力必須項目を「フェーズ」と「金額」など5つに削減。
2. 活動履歴(電話・メール)の入力を自動化するツールを導入。
3. 入力画面(Lightningレコードページ)をフェーズごとに出し分ける動的フォームに変更。成果:現場の負荷が激減し、入力率が90%以上に向上。リアルタイムな数字が見えるようになり、経営会議でSalesforceが使われるようになった。
よくある質問(FAQ)
今の環境をそのまま改修するか、新規組織を作り直すか迷っています。
データ量やメタデータ(設定)の複雑さによりますが、基本的には「今の環境の改修(リファクタリング)」を推奨します。新規組織へのデータ移行はコストとリスクが非常に高いためです。
Classic環境からLightningへの移行もお願いできますか?
はい、可能です。ClassicからLightningへの移行は再構築の絶好の機会です。単なる画面変換ではなく、Lightning特有の便利な機能(動的フォーム等)を活用した設計を行います。
費用感はどれくらいですか?
大規模な再構築プロジェクトは数百万円〜になりますが、弊社ではまず課題を特定するための「スポット診断・要件整理」を10万円〜のスモールスタートで提供しています。
まとめ:まずは「現状診断」から始めよう
Salesforceの再構築は、単なるシステムの修正ではありません。「営業プロセスの再定義」です。
もう一度、高いコンサルフィーを払って複雑なシステムを作る必要はありません。まずは「今の設定のどこに問題があるのか」「どの項目が不要なのか」を整理することから始めましょう。
はてなベース株式会社では、Salesforce認定資格を持つコンサルタントが、御社の実際のSalesforce画面(設定画面)を拝見し、具体的な改善ポイントを指摘する「スポット診断」を行っています。
「改修の見積もりが高すぎて困っている」「セカンドオピニオンが欲しい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。