2025.06.15
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Excel作業よ、さようなら! Geminiと日本語で創る、定型業務“完全自動化”マクロ(VBA)作成術

はてな編集部
2025.06.15
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GeminiでExcelマクロ(VBA)作成!コピペ業務を完全自動化するプロンプト術 | はてなベース株式会社







Excel作業よ、さようなら!
Geminiと創る定型業務“完全自動化”マクロ(VBA)作成術

業務効率化
生成AI活用
Excel VBA

この記事でわかること
  • AI(Gemini)を使えば、プログラミング知識ゼロでもExcelマクロが作れる
  • 「日本語の手順書」をVBAコードに変換する具体的なプロンプト術
  • 月16時間の単純作業を30秒に短縮する自動化の全ステップ

はじめに:「あなたの会社にも、毎月、同じExcelファイルとにらめっこしている“Excel職人”がいませんか?」

月末や月初、あるいは毎週月曜日の朝。あなたの会社の誰かが、今日もまた、あの果てしない作業に、貴重な時間と精神力を費やしています。

複数のExcelファイルを開いては、特定の範囲をコピーし、マスターファイルに貼り付ける。ひたすら続く、コピー&ペーストの嵐。フィルタをかけ、並べ替え、関数を埋め込み、手作業でグラフを作成する…。

それは、創造性のかけらもない、ただの単純作業。しかし、誰かがやらねばならず、そして、驚くほど多くの時間が、この作業に吸い取られていく。

あなた自身が、あるいは、あなたの部下が、こんな「Excel手作業地獄」に陥ってはいませんか?

  • 「このレポート作成、毎月2日もかかっている。この時間がなければ、もっと本質的な仕事ができるのに…」
  • 「単純作業だからこそ、コピーミスや計算ミスが怖い。ダブルチェックにも時間がかかる…」
  • 「“マクロを使えば楽になる”と分かってはいるけど、VBAなんて、プログラミング経験のない自分には無理だと諦めている…」

もし、あなたがこの、会社の生産性を静かに蝕む「定型業務」という名の怪物に、少しでも心を痛めているなら、この記事は、その怪物を退治するための「魔法の剣」です。

今回ご紹介するのは、プログラミングの知識が一切なくても、GoogleのAI「Gemini」に、あなたが普段行っている作業を“日本語でお願いする”だけで、あなた専用の「業務自動化マクロ(VBA)」のコードを自動で生成させてしまう方法です。

第1章:なぜ、あなたの会社は「Excelの手作業地獄」から抜け出せないのか?

実践的な手法に入る前に、なぜ多くの企業が、DXが叫ばれる現代においても、この非効率な「Excelの手作業」から抜け出せないのか、その構造的な問題を理解しておきましょう。

手作業がもたらす「3つの大損失」

  • 【損失①】時間の浪費: 人件費という最大のコストを、付加価値を全く生まない単純作業に投入し続けています。
  • 【損失②】ミスの発生: 人間が手作業で行う以上、ヒューマンエラーは絶対に避けられません。
  • 【損失③】モチベーションの低下: 創造性のない、単純作業の繰り返しは、社員のエンゲージメントを低下させます。

これらの損失を解決する唯一の方法が「マクロによる自動化」であることは、誰もが知っています。しかし、そこには**「VBA習得の壁」**という、あまりに高く、分厚い壁が立ちはだかっていました。Geminiの登場によって、その壁は崩れ去りました。

第2章:Geminiに“魔法の呪文”を唱える前の、最も重要な準備

AIに、あなたが望む通りの完璧なVBAコードを生成させるには、AIに丸投げするのではなく、人間側で、ほんの少しだけ「準備」をする必要があります。

準備①:あなたが行っている作業の「手順」を、日本語で細かく分解する

まず、あなたが無意識に行っている一連の手作業を、一つひとつの「動作」に分解し、箇条書きで言語化します。これは、AIに正確な指示を出すための「レシピ作り」です。

【斎藤さんの作業手順書】

  1. C:\Work\Report フォルダにある、マスターファイル「月次レポート(マスター).xlsm」を開く。
  2. C:\Work\Source フォルダを開く。
  3. その中にある、全てのExcelファイル(.xlsx)を、一つずつ順番に処理する。
  4. 開いた営業担当者のファイルの中の、「売上実績」シートを選択する。
  5. そのシートの、A2セルからG列の最終行までの範囲をコピーする。
  6. マスターファイルの「全データ」シートを選択する。
  7. そのシートの、A列の最終行の、さらに一つ下の行を選択する。
  8. そこに、コピーした内容を「値のみ」で貼り付ける。
  9. 開いた営業担当者のファイルを、保存せずに閉じる。
  10. C:\Work\Source フォルダ内の、全てのファイルに対して、3~9の処理を繰り返す。
  11. 全ての処理が終わったら、マスターファイルを上書き保存して、閉じる。

ポイント: このように、**「誰が聞いても、他の解釈のしようがないレベル」**まで、作業を具体的に分解することが、プロンプト(指示)の精度を決定づけます。

準備②:Excelの「オブジェクト名」を正確に把握する

次に、レシピで使う「材料の名前」を正確にメモしておきます。VBAにとって、ファイル名やシート名、セルの番地は、目的の場所にたどり着くための「住所」です。

第3章:【実践編】GeminiでExcelマクロ(VBA)を自動生成する4ステップ

いよいよ、Geminiのチャット画面を開き、準備した「レシピ」と「材料名」を使って、魔法の呪文(プロンプト)を唱えていきます。

【ステップ1】小さなタスクから始める:“ひとつの処理”をお願いしてみる

いきなり複雑な処理をすべてお願いするのではなく、まずは、動作確認も兼ねて、簡単な処理から始めます。

【プロンプト例1:ファイルを開くコードの作成】

あなたは、Microsoft ExcelのVBAに非常に詳しい、プロのプログラマーです。
これから、私が日本語でお願いする作業を、Excel VBAのコードに変換してください。

まず最初のステップとして、「C:\Work\Report\月次レポート(マスター).xlsm」というExcelファイルを、VBAで開くためのコードを作成してください。

Geminiの回答(例)

Sub OpenMasterFile()
    ' マスターファイルを開く
    Workbooks.Open "C:\Work\Report\月次レポート(マスター).xlsm"
End Sub

【ステップ2】複数の処理を組み合わせる:作業プロセスを具体的に指示する

次に、準備した手順書の中から、中核となる「コピー&ペースト」の処理を、具体的に指示します。

【プロンプト例2:コピー&ペースト処理のコード作成】

ありがとう。次に、別のファイルからデータをコピーしてくる処理を追加します。
以下の処理を行うVBAコードを作成してください。

1.  「C:\Work\Source\田中売上報告.xlsx」を開く。
2.  その中の「売上実績」シートの、A2セルからG列のデータがある最終行までの範囲をコピーする。
3.  「月次レポート(マスター).xlsm」の「全データ」シートを選択する。
4.  そのシートのA列の最終行の、さらに一つ下の行に、コピーした内容を「値のみ」で貼り付ける。

【ステップ3】繰り返し(ループ)処理:手作業地獄の根源を断つ!

ここからが、自動化の真骨頂です。これまで10人の営業担当者分、10回繰り返していた作業を、ループ処理で一気に片付けさせます。

【プロンプト例3:ループ処理の追加】

素晴らしいです。これを、さらに進化させます。
ステップ2で作成した処理を、「C:\Work\Source」というフォルダの中にある、全てのExcelファイル(拡張子が .xlsx のもの)に対して、順番に実行するように、ループ処理を追加してください。

【ステップ4】仕上げとエラー処理:より“気が利いた”マクロに進化させる

最後に、より実用的なマクロにするための、仕上げの処理を追加させます。

【プロンプト例4:メッセージ表示とエラーハンドリングの追加】

完璧です!最後に、このマクロをさらに使いやすくするための、以下の機能を追加してください。

1.  マクロの実行前に、「これから集計を開始します。よろしいですか?」という確認メッセージを表示する。
2.  処理が完了したら、「〇件のファイルを集計しました。お疲れ様でした!」という完了メッセージを表示する。(件数もカウントして表示)
3.  もし、処理の途中でエラーが発生してもマクロが途中で止まらないように、基本的なエラーハンドリング(On Error Resume Next)を追加してください。

第4章:完成した「自動化マクロ」と、取り戻した“16時間”

最終的に完成したVBAコードの全体像を、斎藤さんは感慨深く眺めました。それは、彼がこれまで手作業で、16時間かけて行っていた全てのプロセスが、コードとして凝縮されたものでした。

彼は、Excelシートに「集計実行」というボタンを設置し、そのボタンに、完成したマクロを登録しました。そして、月末。彼は、深呼吸をして、そのボタンをクリックしました。

すると、どうでしょう。これまで、彼の2日間を奪い続けてきた、あの忌まわしい作業が、PCの画面上で、目にもとまらぬ速さで実行されていきます。

わずか30秒後。画面に、メッセージボックスが表示されました。「10件のファイルを集計しました。お疲れ様でした!」

斎藤さんは、声にならない声を上げました。彼は、ただマクロを作ったのではありません。彼は、AIと共に、月に16時間という、自由な時間を、自らの手で創り出したのです。

よくある質問(FAQ)

VBAやプログラミングの知識は全くなくても大丈夫ですか?
はい、基本的には不要です。AIがコードを書いてくれるので、それを「コピー&ペースト」する作業ができれば実装可能です。ただし、エラーが出た際にAIに対処法を聞くスキル(質問力)は必要になります。

Geminiは無料で使えますか?
はい、Googleアカウントがあれば無料で利用可能です。本記事で紹介したようなVBAコード作成であれば、無料版のGeminiで十分に高品質なコードが生成できます。

第5章:注意点と成功の秘訣

  • AIのコードは“完璧”ではない。対話で育てる: エラーが出ても諦めず、そのエラーメッセージをGeminiに伝えて「質問」し、対話しながらデバッグ(修正)することが成功の鍵です。
  • 具体的で、正確な指示がすべて: 「作業手順の超・分解」と「オブジェクト名(ファイル名、シート名)の正確な指定」が、コード生成の精度を99%決定づけます。
  • セキュリティへの配慮: コードを実行する前に、ざっとで良いので何をしているか眺める、あるいはGeminiに「このコードに危険な処理は含まれていませんか?」と確認しましょう。

まとめ:あなたは「Excel職人」から、業務をデザインする「自動化の司令塔」へ

Geminiの登場により、Excelマクロ(VBA)の作成は、もはや一部のプログラマーだけのものではなくなりました。日本語で「やりたいこと」を論理的に伝えれば、誰もが自動化の武器を手に入れられる時代です。

あなたの会社にも、まだ人間がやるべきではない単純作業が眠っていませんか?それはAIという最高の部下に任せ、私たちは人間にしかできない、新しい価値を生み出す仕事に集中しましょう。

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今回ご紹介したExcelマクロの自動生成は、業務改革のほんの小さな一歩です。「他のSaaSツールとの連携も自動化したい」「部署全体のワークフローをAI時代に最適化したい」とお考えではありませんか?

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