kintoneで販売管理や経費精算を行っている企業の皆様、こんなお悩みはありませんか?

「kintoneにデータがあるのに、結局freeeで振替伝票を手入力している」
「標準プラグインを入れてみたけれど、自社の特殊な仕訳ルールに対応できなかった」

実は、kintoneとfreeeの連携において、多くの企業が「仕訳の自動化」の壁に直面します。今回は、会計業務に精通した開発会社である「はてなベース株式会社」が、会計的な正しさを担保しつつ、複雑な仕訳を完全自動化する方法について解説します。

1. 標準プラグイン・CSV連携の「壁」

「kintone freee 連携」と検索すると、いくつかの便利なプラグインが見つかります。これらは、単純な売上(借方:売掛金 / 貸方:売上高)を連携するには非常に優秀です。

しかし、実務の現場ではもっと複雑な要件が出てきます。

  • 複合仕訳(諸口)
    1つの取引に対して、貸方・借方が複数行になるケース(例:手数料が引かれて入金される、源泉徴収税額を控除するなど)。
  • 按分処理
    部門Aと部門Bに費用を50:50で分けたい場合など。
  • 条件分岐
    取引先が「個人」なら源泉所得税を計上し、「法人」なら計上しない等の自動判定。

2. API開発で実現する「完全自動仕訳」の世界

ここで解決策となるのが、kintoneとfreeeのAPI連携開発です。「開発」と聞くとハードルが高そうですが、実は業務フローを劇的にシンプルにするための最短ルートです。

1
kintoneの入力値を判定
「この取引先区分なら、源泉税の科目を追加する」
2
計算ロジックの実行
「合計金額から手数料3.24%を引いた額を売掛金にする」
3
freeeへのAPI送信
正しい勘定科目、税区分、部門タグをセットして振替伝票を作成

3. 【事例】はてなベース株式会社の仕訳連携開発

A社様(広告代理店)の事例

【課題】
案件ごとに広告媒体費(売上原価)が発生するが、請求タイミングと支払タイミングがずれるため、未成工事支出金のような「前払処理」が必要だった。標準プラグインではこの複雑な振替処理ができず、毎月300件の手入力が発生していた。

【解決策】
kintoneの案件管理アプリに「計上ボタン」を設置。ボタンを押すと、弊社の開発したプログラムが案件の進行ステータスを読み取り、「仕掛品 / 買掛金」や「売上原価 / 仕掛品」といった適切な振替伝票をfreeeに自動生成するように構築。


【導入効果】
・作業時間:月間20時間の入力作業がゼロに。
・精度:会計専門スタッフの監修のもとロジックを組んだため、科目間違いや計上漏れが消滅。

4. まとめ:会計とシステムのプロにご相談ください

複雑な仕訳連携は、単にプログラミングができるだけでは成功しません。「この取引は消費税法上どう扱うべきか」「発生主義に基づくとどのタイミングで連携すべきか」といった会計知識が不可欠です。

はてなベース株式会社は、会計実務とシステム開発の両方に精通しています。「システム開発」と「経理業務」の両面から、貴社の経理業務を自動化する最適な設計をご提案します。

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