kintone 2025年6月アップデート:プロセス管理の強化とcybozu.com共通管理画面の刷新! | はてなベース株式会社

kintone 2025年6月アップデート速報!

プロセス管理が超柔軟に進化&アプリ管理効率化の新機能(現在検討中、アップデートオプションで試用可能)も!作業者以外のステータス変更で業務フローが劇的に改善

2025年6月8日、サイボウズ社の業務改善プラットフォーム「kintone」に新たなアップデートが実施されます。今回の目玉は、なんといってもプロセス管理機能の大幅な進化です。

作業者以外のユーザーによるステータス変更が可能になることで、これまで以上に柔軟で現実に即したワークフローが構築できるようになります。さらに、cybozu.com共通管理画面のヘッダーデザイン刷新や、管理者待望の「検討中の機能」として、kintoneシステム管理の「アップデートオプション」画面で有効化することで試用できる「アプリ管理者数」表示追加など、見逃せない改善点が盛りだくさんです。

今回のアップデートのハイライト

プロセス管理の柔軟性向上により、「上司不在時の代理承認」「申請者による自己差し戻し」「緊急時のショートカット承認」など、これまで実現困難だった業務フローが簡単に構築できるようになります。

プロセス管理 大進化!もう作業者不在で困らない!

柔軟なステータス変更がkintoneでついに実現。従来の制約を超えた、現実に即したワークフローを構築できます。

新機能のポイント

従来、ステータスに作業者が設定されている場合、そのステータスのアクションは作業者しか実行できませんでした。しかし、これからは作業者以外のユーザーが実行できるアクションを別途設定可能になります。

3つの活用例で徹底解説

活用例1

上司不在時の代理承認もスムーズに!

「部長の代理で副部長が承認」

シーン
作業者である部長が長期休暇や出張で不在…。承認業務が滞ってしまう!
新機能で解決
部長が作業者のステータスでも、「副部長」が代理でレコード内容を確認し、ステータスを進めるアクションを設定できます。業務の停滞を防ぎ、ビジネスのスピードを維持します。
活用例2

申請者自身で「しまった!」をリカバリー!

「申請者が不備に気づき、自ら差し戻し」

シーン
申請者がステータスを進めた後、申請内容に不備を発見!わざわざ確認者に差し戻しを依頼するのは手間も時間もかかる…。
新機能で解決
作業者である確認者に依頼することなく、申請者自身がステータスを元の状態に戻せるアクションを設定できます。迅速な修正が可能になり、コミュニケーションコストも削減します。
活用例3

緊急時は承認ステップをショートカット!

「副部長の確認をスキップし、部長が直接承認」

シーン
とにかく急いで承認が必要な案件が発生!通常フローでは時間がかかりすぎる…。
新機能で解決
中間の承認者である副部長の確認をスキップして、最終承認者である部長が直接ステータスを「完了」に進められるアクションを設定できます。緊急時の意思決定を迅速化します。

設定のポイント

アップデート後のプロセス管理設定画面では、ステータスに作業者が設定されている場合でも、「作業者以外でも実行できるアクション」を新たに追加できるようになります。

このアクションを実行できるユーザーは、特定のユーザー/組織/グループを直接指定するだけでなく、フォーム内のユーザー選択フィールドや組織選択フィールドなどを指定し、そのフィールドに含まれるユーザーに権限を付与することも可能です。**これにより、レコード毎に動的に承認者や担当者を割り当てるといった、より現実に即した柔軟なワークフローが標準機能で実現しやすくなります。**

なお、この新しいプロセス管理機能は、アップデートオプションにより2025年11月の定期アップデートまで無効化することも可能です。

この進化により、これまでkintoneの標準機能では表現しきれなかった、より複雑で現実に即した業務プロセスや例外処理への対応力が格段に向上します。「稟議」「代理承認」「緊急対応」といった日本の商習慣や組織文化にもフィットしやすく、kintoneを内部統制強化や業務標準化のツールとしてさらに活用できるでしょう。

細やかな改善:cybozu.com共通管理画面ヘッダーのデザイン刷新

ユーザビリティ向上への取り組み

日々の管理業務で利用するcybozu.com共通管理画面のヘッダー部分において、フロントエンド基盤が刷新され、デザインが変更されました。

デザイン統一: この新しいヘッダーデザインは、プロフィール画面のヘッダーと同様のデザインに統一されています。
一貫性の向上: サイボウズ製品群全体でのUI/UXの一貫性を高め、複数のサイボウズ製品を利用しているユーザーにとって、より直感的でスムーズな操作感を提供します。

管理者向け新情報!検討中の機能:アプリ管理画面に「アプリ管理者数」表示が登場!

kintoneの運用において重要なアプリ管理。その効率化を助ける新機能が「検討中の機能」として登場します。

検討中の機能について

この機能はkintoneシステム管理の「アップデートオプション」画面で有効化することで利用できます。サイボウズ社はユーザーからのフィードバックを募集中です。ぜひ試用して、ご意見を送ってみてはいかがでしょうか。

アプリ管理画面のアプリ一覧に「アプリ管理者数」の列が追加され、各アプリに設定されているアプリ管理者の人数が一目で確認できるようになります。

アプリ棚卸し・ガバナンス強化の強力な味方

管理状況の可視化

どのアプリに何人の管理者が設定されているかを一覧で把握。管理体制の全体像を瞬時に確認できます。

適切な権限設定の促進

管理者が過剰に設定されているアプリを発見してセキュリティリスクを低減。逆に管理者不足のアプリを特定して適切な担当者を割り当て。

効率的なアプリ棚卸し

定期的なアプリの見直しや棚卸し作業の際に、管理者の設定状況を重要な判断材料として活用できます。

利用上の注意点・補足

  • この機能は、cybozu.com共通管理者のみが利用可能です。
  • アプリ一覧の上部に設けられた「手動更新データを取得」ボタンをクリックすることで、最新のアプリ管理者数を取得し、「アプリ管理者数」列に表示します。
  • cybozu.com共通管理者は、自身がアプリ管理者として個別に設定されていなくても全てのアプリの設定を変更できますが、この「アプリ管理者数」のカウントには含まれません。

この「アプリ管理者数」表示機能(現在検討中)は、特に多くのアプリを運用している組織や、kintone導入から時間が経過しアプリの整理・統廃合を検討している管理者にとって、ガバナンス強化と運用効率化の大きな助けとなるでしょう。ぜひ試用して、サイボウズ社にフィードバックを送ってみてはいかがでしょうか。

ユーザーの声に応え、進化を続けるkintoneのこれからに期待!

2025年6月のkintoneアップデートでは、特にプロセス管理機能がユーザーの多様なニーズに応える形で大きく進化しました。これにより、これまで以上に多くの業務フローをkintone上でスムーズに運用できるようになることが期待されます。

また、共通管理画面の細やかな改善や、現在検討中の「アプリ管理者数」表示機能(アップデートオプション経由で利用可能)など、管理者にとっても嬉しいアップデートが含まれています。これらの新機能や改善点は、kintoneがユーザーの声に真摯に耳を傾け、継続的に進化を続けている証と言えるでしょう。

ぜひ今回のアップデート内容をキャッチアップし、日々の業務改善や組織全体の生産性向上に役立ててください。

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