複数人で「info@」を管理するならGmail?転送設定の限界と共有トレイの導入
「お問い合わせ用の info@ や support@ のメール、誰が返信したか分からなくなる」
「全員に転送しているけど、CCに入れ忘れて情報共有が漏れる」
企業の代表メールやサポート窓口など、「一つのメールアドレスを複数人で管理したい」というニーズは必ず発生します。
しかし、個人のGmailや無料の転送設定だけでこれをやろうとすると、すぐに限界が訪れます。「二重返信」や「対応漏れ」といった事故が起きるからです。
今回は、Gmailを使ってチームでメールを管理する際によくある失敗パターンと、Google Workspaceを使った正しい解決策(共有トレイの作り方)について解説します。
目次
1. やってはいけない!「パスワード共有」と「全員転送」のリスク
まず、絶対におすすめしない運用方法が2つあります。
🚫 パスワード共有
1つのGoogleアカウント(info@gmail.comなど)のパスワードを全員で共有して使い回す。
NG理由: セキュリティ違反です。誰かが退職したらパスワードを変えなければなりませんし、2段階認証でログインできなくなるトラブルも頻発します。
🚫 全員に自動転送
info@ に届いたメールを、メンバーA、B、C全員に転送する。
NG理由: 誰が返信したか分かりません。「返信しました」とチャットで報告し合う無駄な手間が発生します。
2. 失敗パターン①:誰かがやるだろうと思って誰もやらない(対応漏れ)
全員にメールが届いていると、「Aさんが詳しいから返信してくれるだろう」「Bさんが手が空いているはず」とお互いに牽制し合い、結果としてお客様を放置してしまうケースです。
責任の所在が曖昧な運用は、クレームの温床になります。
3. 失敗パターン②:親切心がアダとなり、二人同時に返信する(二重対応)
逆に、AさんとBさんが同時にメールを見て、それぞれが返信を書いて送ってしまうケースです。
お客様からすれば、「さっきAさんから返事が来たのに、今度はBさんから違う内容のメールが来た。どっちが正しいの?」と混乱し、不信感を抱きます。
4. 解決策A:Googleグループ(メーリングリスト)を活用する
Google Workspaceには「Googleグループ」という機能があります。info@company.com というグループアドレスを作成し、メンバーを追加します。
- メリット: 無料(プラン内)で作成可能。届いたメールはメンバー全員に配信される。
- デメリット: 結局は「転送」と同じなので、誰が返信したかのステータス管理はできません。
5. 解決策B:【推奨】Google Workspaceの「委任」機能を使う
これが最も手軽で安全な方法です。info@ 用のアカウント(または代表者のアカウント)に対し、メンバーのアカウントに「メールのアクセス権を委任」します。
【仕組み】
Aさん、Bさんは、自分のGoogleアカウントにログインしたまま、右上のアイコンから info@ のボックスに切り替えてメールを見たり、info@ として返信したりできます。
パスワードを教え合う必要はありません。
【メリット】
- ログイン履歴が残るため、セキュリティ的に安全。
- 既読・未読の状態が共有される(誰かが開けば既読になる)。
6. 解決策C:本格的な「共有トレイ」機能(コラボレーション受信トレイ)
Googleグループの発展版として、「コラボレーション受信トレイ」という機能があります。
これを使うと、Gmail上でチケット管理のようなことができます。
- 割り当て: 「このメールはAさん担当」と担当者を設定できる。
- ステータス管理: 「完了」「重複」「対応不要」などのマークを付けられる。
簡易的なヘルプデスクツールとして使えますが、設定が少し複雑で、Gmailの操作感とは若干異なります。
まとめ:チームメール管理は「仕組み」で解決しよう
info@ の管理で消耗しているなら、運用でカバーしようとせず、Google Workspaceの機能を使いましょう。
「委任機能」
「コラボレーション受信トレイ」
「Zendesk等」とGmail連携
まずは「パスワード使い回し」と「転送地獄」から卒業することから始めましょう。