勘定奉行とkintoneの連携方法|CSV・プラグイン・APIをコスト別に比較解説
目次
「kintoneで請求書を発行しているのに、勘定奉行に売掛金を手入力するのは二度手間…」
「営業担当が入力した経費データを、そのまま会計ソフトに取り込みたい」
その課題、プログラミングなしで解決できます。
勘定奉行とkintoneの連携は、高額な開発をしなくても「プラグイン」や「CSV」で実現可能です。
本記事では、コスト重視の「CSV連携」から、自動化を実現する「API連携ツール」まで、予算と目的に合わせた3つの連携手法をわかりやすく解説します。
なぜ「勘定奉行」と「kintone」を連携させるのか
勘定奉行は「会計(結果)」を管理するソフトであり、kintoneは「業務(プロセス)」を管理するツールです。この2つを繋ぐことで、経理業務のボトルネックを解消できます。
- 入力ミスの撲滅: kintone上の請求・経費データをそのまま奉行に取り込むため、転記ミスがゼロになります。
- 月次決算の早期化: 現場がkintoneに入力した瞬間にデータが揃うため、月末の集計作業が不要になります。
- 債権管理の強化: 奉行の入金データをkintoneに戻すことで、営業担当も「入金済みかどうか」をリアルタイムに確認できます。
連携パターン1:【無料】CSV連携(手動)
最もコストがかからない方法は、標準機能を使ったCSV連携です。
- kintone側: 勘定奉行の「受入形式」に合わせた一覧ビューを作成し、CSVで書き出します。
- 勘定奉行側: [随時処理] – [汎用データ受入] メニューから、CSVファイルを読み込みます。
メリット: 追加コスト0円。
デメリット: 毎回手動でエクスポート/インポートする手間がかかる。「kintoneのアプリ設計」を奉行のフォーマットに合わせる必要がある。
連携パターン2:【低コスト】kintoneプラグインの活用
「CSVの手間は減らしたいが、月額費用は抑えたい」という場合に最適なのが、買い切り型などのプラグインです。
TIS社製「CSV出力プラグイン」など
kintoneの標準機能では書き出せない「奉行専用フォーマット(ヘッダーなし、固定長など)」に対応したCSVを、ボタン一つで出力できるようにするプラグインです。
メリット: 年額数万円〜で導入可能。CSV加工の手間がなくなる。
デメリット: あくまで「出力」の補助であり、奉行への取り込みは手動。
連携パターン3:【自動化】iPaaS・API連携ツール
「ボタンを押す作業すらなくしたい」「リアルタイムに同期したい」場合は、iPaaS(クラウド連携ツール)を使用します。
Yoom(ユーム) / krewData など
これらのツールを使うと、「kintoneで請求書が承認されたら、自動的に勘定奉行クラウドに仕訳データを登録する」といったフローをノーコードで組むことができます。
メリット: 完全自動化が可能。奉行クラウドであればAPI連携が容易。
デメリット: 月額費用(数万円〜)がかかる。奉行がオンプレミス版(iシリーズ等)の場合は連携が難しい場合がある。
失敗しない連携ツールの選び方(比較表)
自社の環境(奉行の種類)と予算に合わせて選びましょう。
| 連携手法 | 初期費用 | 月額費用 | 難易度 | おすすめの企業 |
|---|---|---|---|---|
| CSV連携 (標準機能) |
0円 | 0円 | 低 | コスト最優先。 件数が月100件以下。 |
| プラグイン (TISなど) |
数万円〜 | 数千円〜 (年額の場合あり) |
低 | CSV加工が面倒。 奉行i(オンプレ)を利用中。 |
| iPaaS連携 (Yoomなど) |
0円〜 | 1万円〜 | 中 | 完全自動化したい。 奉行クラウドを利用中。 |
実務事例:入金消込と仕訳自動化
事例:IT企業(奉行クラウド × Yoom)
課題: 毎月500件の請求データをkintoneから奉行へ手入力しており、入力ミスが多発。
解決策:
- kintoneの「請求管理アプリ」で【月次確定】ボタンを押すと、Yoomが起動。
- Yoomが奉行クラウドのAPIを叩き、売掛金仕訳を自動登録。
効果: 月初の入力作業がゼロに。経理担当者は「データのチェック」だけに集中できるようになった。
よくあるトラブルと解決策
トラブル1:CSVを取り込むとエラーが出る
原因: 勘定科目コードや税区分コードが、奉行のマスタと一致していないことが大半です。
解決策: kintone側で「ルックアップ」や「ドロップダウン」を使い、奉行のコード以外入力できないように制限をかけます。
トラブル2:奉行i(オンプレミス)だとAPI連携できない?
回答: 奉行iシリーズは基本的にAPIが公開されていないため、iPaaSでの直接連携は難しいです。「奉行クラウド」への移行を検討するか、TIS等のプラグインを使ったCSV連携の効率化を推奨します。
よくある質問(FAQ)
Q1: kintoneのアプリ設計は変える必要がありますか?
A: はい、奉行に取り込むためには「勘定科目コード」や「補助科目」などのフィールドが必要です。既存アプリにこれらの項目を追加し、正しくデータが入るように改修する必要があります。
Q2: インボイス制度対応のCSVは作れますか?
A: はい、可能です。kintone側で「登録番号」や「税率ごとの合計額」を持つフィールドを作成し、それをCSVに出力することで奉行側でインボイス対応の仕訳として取り込めます。
まとめ:まずは「小さく」始めよう
勘定奉行とkintoneの連携は、いきなり全自動化を目指すとハードルが高くなります。
まずは「CSV連携(無料)」から始めてデータの流れを整理し、手間に感じてきたら「プラグイン」や「iPaaS」を導入するステップアップ方式が成功の近道です。
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