【極み/第一回】kintone徹底解説:経営を支える最強のプラットフォーム構築
【極み/第一回】kintone徹底解説:経営を支える最強のプラットフォーム構築
顧客登録から利益率可視化まで、業務のすべてを一本化する
著者:kintoneエバンジェリスト / DXコンサルタント
延べ50社以上のkintone導入・運用支援に携わり、特に会計ソフト「freee」との高度な連携による業務自動化を専門とする。現場の「入力負担」を最小限に抑えつつ、経営層が欲しがる「数字(利益率)」をリアルタイムで抽出する設計思想を提唱。2026年、日本企業のDXを加速させるための「業務改善の極み」を伝授する。
「便利なツールを導入したはずなのに、情報の転記作業に追われている」
「案件ごとの正確な粗利が、決算が終わるまでわからない」
このような悩みに対する答えは、ツールの導入ではなく「データの循環設計」にあります。
本シリーズ第一回では、kintoneとfreeeを組み合わせ、「入力した情報が、書類になり、原価と紐付き、経営指標に変わる」という一連の完璧なフローを網羅的に解説します。
すべての起点「顧客・案件管理」のデジタル化
DXの第一歩は、情報のマスタ(正解)をkintoneに集約し、他システムへ「波及」させることです。
1. 顧客登録とマスタの整備
まずは顧客情報をkintoneに登録します。この画面がすべてのデータの起点となります。
顧客登録の画面
顧客情報登録後の画面
2. スケジュールと会計ソフトへの連携
初回商談が決まったら、kintoneから即座にGoogleカレンダーへ。さらに、契約フェーズへ進むタイミングでfreee会計へも同期します。
初回商談時のカレンダー自動登録
1クリックでfreeeへ取引先登録
3. 案件管理の具体化
顧客に紐づく具体的な案件情報を管理します。フェーズ管理を行うことで、営業の「属人化」を防ぎます。
案件情報の登録画面
案件情報の詳細編集画面
契約と書類発行の自動化(見積書・請求書)
案件が動いたら、次は対外的な書類の発行です。ここでの転記ミスは、会社の信用に関わります。
1. 契約・見積情報の集約
契約書情報の登録画面
見積書情報登録画面
2. インテリジェントな明細入力と会計連携
品目を選ぶだけで単価や合計が自動反映される仕組みを構築。作成した見積書はそのままfreeeへ飛ばし、会計側での二重入力を完全にゼロにします。

隠れた原価を捉える「工数管理」
利益率を出すために欠かせないのが、目に見えないコスト=「人件費(工数)」の把握です。
kintoneのカレンダーUIを活用し、クリック&ドラッグで直感的に工数を入力。現場に負担をかけないことが「継続できる工数管理」の極意です。

経営判断を変える「請求・利益率可視化」
最後は、蓄積されたすべてのデータを統合し、経営の「羅針盤」に変えるフェーズです。
請求プロセスへの橋渡し

案件の進捗に合わせて、ワンクリックで請求書へと情報を転記。回収漏れを防ぐ最後の砦となります。
「売上が大きくても、工数がかかりすぎて赤字の案件はありませんか?」
freeeの「売上」とkintoneの「工数原価」を統合することで、利益率の高い優良顧客がリアルタイムで可視化されます。これは次期契約の価格交渉を有利に進めるための強力な武器となります。
まとめ:第一回の極み
- kintoneで情報を整理し、すべてのマスタを一本化。
- freeeで書類発行と会計処理を自動化し、転記をゼロに。
- 現場の工数を直感的なUIで捉え直し、原価を透明化。
- 利益率分析で、経営の意思決定をデータに基づいたものへ。