勘定奉行の「標準機能でできない」をkintoneで解決|低コストな機能拡張・連携事例集
目次
「勘定奉行の標準機能では、自社の特殊な商習慣に対応できない…」
「ベンダーにカスタマイズ(アドオン開発)を見積もったら、数百万円と言われた…」
勘定奉行は非常に完成された会計パッケージですが、それゆえに「自社独自の業務フロー」に合わせようとすると、途端にハードルが上がります。
解決策は「kintone(キントーン)」による外付け開発です。
勘定奉行本体を改造するのではなく、足りない機能だけをSaaS(kintone)で作って連携させる手法が、現在のコストダウンの主流です。
本記事では、高額なアドオン開発を避け、kintone連携によって安価かつ柔軟に機能拡張を行った成功事例を紹介します。
「アドオン開発」vs「外部システム連携」
勘定奉行の標準機能で対応できない場合、これまでは「アドオン開発(パッケージ自体の改造)」が一般的でした。しかし、これには大きなデメリットがあります。
- コストが高い: 軽微な改修でも数十万円〜数百万円かかる。
- 保守が大変: 勘定奉行のバージョンアップのたびに、追加改修費用が発生する。
- 属人化: 開発したベンダーしか仕様がわからず、乗り換えができなくなる。
対して、「kintone連携(外付け開発)」は、勘定奉行には手を加えず、手前の業務(申請、計算、集計)をkintoneで行い、結果だけをCSV/APIで奉行に渡す方法です。これにより、低コストで保守性の高いシステムが構築できます。
事例1:複雑な承認フロー(多段階・条件分岐)
課題:
勘定奉行の「承認機能」は標準的ですが、「金額が10万円以上なら部長承認、100万円以上なら役員承認」「科目によって承認ルートを変える」といった複雑な条件分岐には対応しきれない場合があります。
kintone連携による解決策:
申請・承認業務のみをkintoneの「プロセス管理」機能で構築します。
- kintoneで「支払申請アプリ」を作成し、柔軟な承認ルートを設定。
- スマホから承認できるようにし、承認スピードを向上。
- 最終承認が降りたデータのみを、ボタン一つで勘定奉行用の「仕訳CSV」として書き出し。
効果: 標準機能の制約を受けずに、自社の規定通りの承認フローを完全再現。
事例2:独自の帳票出力(工事台帳・管理レポート)
課題:
「経営会議で使う独自の管理会計レポートを出したい」「協力会社向けの支払通知書を特定のフォーマットで出したい」といった要望に対し、奉行の帳票カスタマイズは非常に高額です。
kintone連携による解決策:
勘定奉行から実績データをCSVでエクスポートし、kintoneに取り込みます。
- 帳票出力プラグイン(RepotoneUなど): kintone上のデータを、ExcelやPDFの好きなレイアウトで出力可能にします。
- リアルタイム共有: 経営層はkintoneを見るだけで、最新の予実管理グラフを確認できます。
効果: 帳票レイアウトの変更が自社で簡単に行えるようになり、外注コストがゼロに。
事例3:外部システムからのデータ自動連携
課題:
「販売管理システム」「経費精算システム」「POSレジ」など、社内に散らばるシステムから、毎月手作業でデータを加工して勘定奉行に入力している。
kintone連携による解決策:
kintoneを「データハブ(中継地点)」として利用します。
- 各システムのデータをkintoneに集約(CSVまたはAPI)。
- kintone上で、勘定奉行の「勘定科目コード」「税区分コード」に自動変換するマスタを持たせる。
- 変換後のデータを奉行インポート形式で出力。
効果: 毎月のデータ加工時間が90%削減。属人化していたExcelマクロの管理から解放。
事例4:独自の計算ロジック(配賦・原価計算)
課題:
建設業やIT業における「共通費の配賦」や「独自ルールの原価計算」は、パッケージ標準機能では対応できないケースが大半です。
kintone連携による解決策:
kintoneの計算フィールドやカスタマイズ機能を使い、独自の計算ロジックを実装します。
- 「プロジェクト別の売上」と「共通経費」をkintoneに入力。
- 「人件費比率」や「売上比率」など、独自の基準で自動配賦計算を実行。
- 計算結果を仕訳データとして生成。
効果: アドオン開発で数百万かかる計算ロジックの実装が、kintoneなら数十万円で実現可能。
カスタマイズ方法の比較と選び方
自社の課題に対し、どの手法を選ぶべきかの判断基準です。
| 比較項目 | アドオン開発 (奉行の改造) |
kintone連携 (外付け開発) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 高額 (100万円〜) |
低コスト (10万円〜) |
| 開発期間 | 長い(数ヶ月) | 短い(数週間) |
| 保守性 | 低い (バージョンアップ時に影響あり) |
高い (本体に影響しない) |
| 柔軟性 | 変更に弱い | 自社で修正可能 |
よくある質問(FAQ)
Q1: kintoneと勘定奉行を連携させるにはプログラミングが必要ですか?
A: CSV連携(手動でのファイル受け渡し)であればプログラミングは不要です。kintone標準機能でCSVを書き出し、奉行に取り込むだけで連携できます。APIを使ってボタン一つで自動連携させたい場合は開発が必要ですが、弊社のような支援会社に依頼すれば安価に実装可能です。
Q2: 勘定奉行クラウドでもオンプレミス版(奉行i)でも連携できますか?
A: はい、可能です。クラウド版はAPI連携がしやすく、オンプレミス版でも「奉行フォーマットのCSV」を作成することで連携可能です。
Q3: 独自の帳票レイアウトはどこまで自由に作れますか?
A: kintone連携ツールの「PrintCreator」や「RepotoneU」などを使用すれば、現在Excelで使用している見積書や請求書のデザインをそのまま再現し、PDF出力することが可能です。
まとめ:勘定奉行はそのままに、機能だけを拡張する
勘定奉行のカスタマイズが必要になったとき、いきなりベンダーにアドオン開発を依頼するのは得策ではありません。
まずは「その業務、kintoneで外付けできないか?」を検討してみてください。kintoneを活用することで、コストを数分の一に抑えながら、現場が使いやすいシステムを構築できます。
はてなベース株式会社では、勘定奉行とkintoneの連携実績が豊富にあります。「やりたいことがkintoneで実現できるか知りたい」「今の見積もりが高すぎる」といったご相談も歓迎です。
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