【保存版】社員急増でバックオフィスが限界…?
「脱・属人化」と「コスト最適化」を同時に実現
Google Workspace × freee連携のDXロードマップ

2025.11.24
DXロードマップイメージ

「今期、売上は3倍成長を目指している。しかし、社内の管理体制が全く追いついていない」
「社員が増え、誰がどのファイルを持っているかわからない。業務連絡も個人のLINEで行き交っている」

もし、あなたがこのような状況に心当たりがあるなら、あなたの会社は今、「成長痛」の真っ只中にあります。 企業が急成長するフェーズでは、攻め(営業・マーケティング)にリソースが集中する一方で、守り(バックオフィス・社内システム)への投資が後回しにされがちです。その結果、ある日突然、管理部門がパンクし、最悪の場合は重要なデータの紛失や、請求漏れといった経営リスクとして顕在化します。

本記事では、多くの急成長ベンチャー・中小企業の支援を行ってきた「はてなベース株式会社」の知見をもとに、カオス化したバックオフィスを立て直し、筋肉質な組織へと生まれ変わるための「具体的かつ実践的なDXロードマップ」を公開します。

単なるツールの導入論ではありません。「IT(エンジニア)」と「会計(公認会計士・税理士)」の両輪で、いかにして業務フローそのものを再構築するか。その全貌を徹底解説します。

第1章:急成長企業が陥る「バックオフィスの3つの罠」

まずは、現状の整理から始めましょう。私たちの元に寄せられる相談の中でも、特に深刻なのが以下の3つのパターンです。

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「公私混同」の罠:情報資産が会社に残らない

創業期はスピード重視で、手軽な連絡手段や個人向けのツールを使いがちです。しかし、組織が拡大してもそのままだと、以下のようなリスクが生じます。

連絡手段のブラックボックス化: 業務連絡に個人の「LINE」を使っていませんか?退職した社員のLINEアカウントに顧客情報や業務履歴が残ったままになり、会社としてログを管理できない状態は、セキュリティ上極めて危険です。
ファイル管理の分散: 「あの資料、社長の個人Googleドライブにあるはず」「いや、誰かのDropboxかも」…このようにデータがあちこちに散らばり、検索性が著しく低下します。これは業務効率を下げるだけでなく、ナレッジが蓄積されない最大の原因です。

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「オーバースペック」の罠:高額SaaSを持て余す

「DXを進めなければ」という焦りから、大企業向けの多機能なSaaS(例:Salesforceなど)を導入したものの、現場が使いこなせず、結局Excel管理に戻っているケースです。機能の5%しか使っていないのに、毎月高額なアカウント費用が発生している。また、kintoneを導入したけれど、専任の担当者がおらず構築が全く進んでいない。これは、コストとリソースの二重の無駄遣いです。

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「アナログ経理」の罠:転記作業で一日が終わる

売上が増えれば、当然、請求書の枚数も経費精算の回数も増えます。これをExcelに手入力したり、紙のレシートを一枚ずつ確認して会計ソフトに転記していたりしませんか?手入力は時間がかかるだけでなく、ミスも誘発します。結果として月次決算が遅れ、経営判断に必要な数字が出てくるのが翌月末になる…これではスピード経営は不可能です。

第2章:【フェーズ1】基盤整備 - Google Workspaceで「場所」と「ルール」を統一する

ここからは具体的な解決策に入ります。まずは、業務の「土台」となるグループウェアの整備です。私たちは、セキュリティとコストパフォーマンスの観点からGoogle Workspaceへの統一を推奨しています。

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「個人の持ち物」から「組織の持ち物」へ

無料のGmailや個人のGoogleドライブでの運用をやめ、企業用のGoogle Workspace環境(共有ドライブ)へ移行します。これにより、ファイルは「個人の所有物」ではなく「組織の所有物」となります。退職者が出てもデータはそのまま会社に残り、管理者がアクセス権限を一元管理できる状態(Google Adminによる統制)を作ります。

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脱LINE!ビジネスチャットの導入

業務連絡は「Google Chat」に移行します。プライベートなLINEと明確に分けることで、以下のメリットが生まれます。
情報の検索性向上: 過去のやり取りをキーワードで検索可能。
スレッド管理: プロジェクトや部署ごとに「スペース」を作り、話題が混線するのを防ぐ。
セキュリティ: アカウント停止などの管理が会社側で可能。

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スケジュールと会議の効率化

GoogleカレンダーとGoogle Meetを活用し、日程調整や会議URLの発行を自動化します。これらは全てGoogle Workspaceのアカウント一つでシームレスに連携するため、複数のツールを行き来するストレスから解放されます。

第3章:【フェーズ2】業務の自動化 - ノーコードで「手入力」を撲滅する

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基盤ができたら、次は日々のルーチンワークを自動化します。ここでは、エンジニアがいなくても運用しやすいGoogleの機能や、軽量なスクリプト(GAS)を活用します。

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勤怠管理・日報のデジタル化

紙のタイムカードやExcelへの入力は廃止しましょう。Googleフォームを活用すれば、スマホから出退勤を入力し、そのデータが自動的にGoogleスプレッドシートに蓄積される仕組みを簡単に構築できます。集計作業が不要になり、正確性も向上します。

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社内申請・承認フロー(ワークフロー)の構築

「有給申請」や「稟議書」もGoogleフォームで電子化します。さらに、GAS(Google Apps Script)を組み合わせることで、申請があったら上長のGoogle Chatに自動通知を飛ばし、Chat上で承認を完結させるような仕組みも構築可能です。ハンコをもらうために出社する必要はもうありません。

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社内ポータル(ナレッジベース)の作成

マニュアルや就業規則、最新のお知らせなど、社員が知っておくべき情報は「Googleサイト」を使って社内ポータルサイトに集約します。「あれ、どこにありますか?」という質問が飛び交う時間を削減し、新入社員のオンボーディング(定着)もスムーズになります。

第4章:【フェーズ3】会計DX - freee連携で「経理」を戦略拠点に変える

ここが最も重要なパートです。私たちは「freee会計」を中心としたバックオフィスエコシステムを提案しています。単にソフトを入れるだけでなく、業務フローごと変えるのがポイントです。

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「転記作業ゼロ」の世界へ

freeeの最大の特徴は、銀行口座やクレジットカードとの自動連携です。明細が自動で取り込まれ、AIが勘定科目を推測してくれます。経理担当者は、自動提案された内容を「確認」するだけ。日付や金額の打ち間違いといったヒューマンエラーが根本からなくなります。

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レシートは「スマホで撮影」して捨てる

経費精算のために、月末に領収書を糊付けしていませんか?freeeなら、レシートをもらったその場でスマホアプリで撮影するだけ。OCR(画像認識)技術が日付や金額、支払先を読み取り、自動で仕訳を切ってくれます。電子帳簿保存法にも対応しているため、原本の保管も不要になります(※要件による)。

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請求書発行と入金消込の自動化

見積書を作成すれば、ワンクリックで請求書に変換し、メール送信まで可能です。さらに強力なのが「入金消込」の自動化です。銀行口座に入金があれば、freeeが「この入金は、あの請求書の分ですね?」と自動でマッチング(照合)してくれます。Excelの表を睨みながら消込作業をする苦痛から解放されます。

第5章:【見える化】経営のコックピットを作る - Looker Studio

Google Workspaceとfreeeでデータが整ったら、最後はそれを「経営判断」に活かすフェーズです。Excelで加工しなくても、GoogleのBIツール「Looker Studio」を使えば、会計データや売上データをリアルタイムにグラフ化できます。

可視化できる指標の例

  • 事業部別・案件別の売上推移:どの事業が伸びているか一目瞭然
  • リアルタイム予実管理:月末を待たずに、目標に対する進捗を確認
  • キャッシュフロー推移:銀行残高の推移と将来予測を可視化

経営者は、この「コックピット」を見るだけで、今会社のどこに問題があるかを瞬時に把握し、次の一手を打つことができるようになります。

第6章:なぜ、「エンジニア」と「会計士」のチームが必要なのか?

ここまでお読みいただき、「ツールが便利なのはわかったけれど、自社だけで設定できるだろうか?」「業務フローを変えるのは大変そうだ」と思われた方もいるかもしれません。
実際、DXの失敗原因の多くは「ツールを入れたけれど、現場の業務フローと合わずに定着しなかった」というものです。
だからこそ、私たち「はてなベース株式会社」は、「エンジニアチーム」と「会計専門家チーム(公認会計士・税理士)」がタッグを組んでご支援する体制をとっています。

私たちの強み:ワンストップで「内製化」まで支援

会計のプロ

会計ソフトの導入支援、資金調達、経理実務の効率化を、会計・税務の観点から正しく設計します。

ITのプロ

kintoneやGoogle Workspaceの構築、API連携、GASによる自動化スクリプトの開発など、技術的な課題を解決します。

私たちの最終ゴールは、お客様自身がこれらのシステムを使いこなせるようになる「内製化(自走)」です。導入して終わりではなく、マニュアル作成やオンボーディング、定着支援まで伴走することで、社内にノウハウが蓄積される状態を目指します。

導入スケジュールと費用感の目安

一般的な導入プロジェクトは、以下のようなステップで進みます(約3ヶ月〜)。

1ヶ月目
現状分析と環境構築
業務フローの洗い出し / Googleアカウントの整理・奪還 / freee初期設定
2ヶ月目
データ移行とマニュアル
旧ツール(Dropbox等)からのデータ移行 / 新ルールの策定とマニュアル化
3ヶ月目
運用開始と定着
全社へのツール展開 / 説明会の実施と定着支援

費用感の目安:

  • ・初期構築費用:80万円〜
  • ・伴走支援(月額):5万円〜

※貴社の規模や課題に合わせてカスタマイズ可能です。

まとめ:その「カオス」を、次の成長の「エネルギー」に。

急成長中の企業にとって、バックオフィスの混乱は「成長の証」でもあります。しかし、それを放置すれば「成長の足かせ」になります。
今、バラバラになっている「人・モノ・金・情報」の流れを、Google Workspaceとfreeeで一本の線に繋ぐこと。それは単なる業務効率化を超えて、「経営の解像度」を高め、さらに強い組織へと進化するための投資です。

「Salesforceなどの高機能ツールを入れたが使いこなせていない」
「個人ツールでの管理に限界を感じている」
「将来の内製化を見据えて、プロと一緒に仕組みを作りたい」
そうお考えの経営者様、管理部長様。
まずは一度、現状の課題をそのまま私たちにお話しいただけませんか?
はてなベース株式会社は、ITと会計の力で、あなたの会社のバックオフィスDXを一気通貫でサポートします。

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貴社の現状の業務フローや使用ツールをヒアリングし、「どこから手をつけるべきか」「どのようなツール構成が最適か」を診断する無料相談会を実施しています。

  • kintoneやfreeeを入れたが、構築が進んでいない
  • 業務の属人化を解消し、誰でも回せる仕組みを作りたい
  • コストを抑えつつ、セキュリティと効率を両立させたい

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