kintone×freee連携の真髄:専門家が解き明かすAPI連携・カスタマイズの威力

標準連携の限界を超え、バックオフィスDXを加速させる高度なAPI活用とカスタム実装の可能性

「freee for kintoneを現場で入れてみたけど、結局手作業が残ってしまった…」

「部門最適は進んだけど、全社的なデータ活用や経営判断への貢献には至っていない…」

「ウチの会社の複雑な業務フローに、既製の連携ツールだけでは対応しきれない…」

「API連携って言葉は聞くけど、具体的に何ができて、どうビジネスが変わるのかイメージできない…」

このような課題を抱えている企業担当者の方は少なくありません。本記事では、freee for kintoneの利便性とその「限界点」、そして「コーディングを伴う専門的な実装」がなぜ必要になるのか、freeeの多様なAPIをkintoneと連携させることでどのような高度な業務自動化やデータ活用が実現できるのかを解説します。

1. はじめに:kintoneとfreee連携 – 「つながる」の先にある、ビジネス変革の可能性

kintoneとfreeeは、それぞれの領域で高い評価を得ている国産クラウドサービスです。kintoneは業務アプリ作成プラットフォームとして、freeeは会計・人事労務・請求書などのバックオフィス業務効率化ツールとして、多くの企業に導入されています。

これらのサービスを連携させることで、データの二重入力を削減し、業務効率を向上させることができます。特に「freee for kintone」というプラグインを使えば、専門的な知識がなくても、ある程度の連携を実現できるようになりました。

しかし、多くの企業が「連携」を始めた後に気づくのは、標準的な連携機能だけでは、本当の意味での業務変革や経営判断の高度化には至らないという現実です。

kintoneとfreee連携の可能性

kintoneとfreeeの連携がもたらす業務変革の可能性

本記事では、kintoneとfreeeの連携において、「freee for kintone」のような標準連携ツールの先にある可能性と、それを実現するためのAPI連携・カスタマイズの重要性について解説します。特に、freeeが提供する多様なAPI(会計、請求書、人事労務、工数管理)をkintoneと専門的に連携させることで実現できる、高度な業務自動化やデータ活用の具体例を詳しく紹介します。

さらに、弊社がどのようにしてコンサルティングから設計、コーディング(実装)、保守運用まで一気通貫のフルカスタマイズソリューションを提供し、お客様のビジネス変革を支援しているかについてもご紹介します。

2. freee for kintone:現場主導で踏み出す、連携の第一歩とその「壁」

手軽さと迅速性

「freee for kintone」は、freee株式会社が公式に提供するkintone連携プラグインです。このプラグインを使用することで、kintoneとfreeeの間で以下のような基本的なデータ連携が可能になります:

  • kintoneの顧客データをfreee会計の取引先マスタに連携
  • kintoneの商品データをfreee会計の品目マスタに連携
  • kintoneから請求書データをfreee会計に連携し、請求書発行や仕訳作成を自動化
  • freee会計の取引データをkintoneに取り込み、分析や可視化

特筆すべきは、IT専門家でなくても、現場の担当者がある程度の設定を行い、スピーディーに導入できる点です。これにより、請求書発行プロセスの効率化など、特定の業務改善をすぐに体感できます。

freee for kintoneの設定画面イメージ

freee for kintoneによる基本的な連携設定

しかし、それはゴールではない – 見えてくる「標準機能の壁」

freee for kintoneは素晴らしいスタート地点ですが、多くの企業が本当に目指す"理想の業務フロー"や"全社的なデータ連携"を実現するためには、その標準機能だけでは越えられない『壁』に直面するのが実情です。

連携できる項目や方向、タイミングの制約

freee for kintoneでは、連携できるデータ項目や連携の方向(kintone→freeeのみ、など)が限定されています。また、リアルタイム連携ではなく、定期的なバッチ処理による連携が基本となるため、即時性が求められる業務には対応しきれません。

複雑な条件分岐や独自ビジネスロジックの組み込み不可

「この条件の場合はこの勘定科目に計上し、別の条件の場合は別の勘定科目に計上する」といった複雑なビジネスロジックや、業界特有の処理ルールを組み込むことができません。

データマート構築やBIツール連携の困難さ

kintoneやfreeeのデータを統合的に分析するためのデータマート構築や、Tableau、Power BIなどの高度なBIツールとの連携は、標準機能だけでは実現が困難です。

リアルタイム性が求められる業務への追従の難しさ

在庫状況や受注状況をリアルタイムに会計システムに反映させたい、給与計算に即時反映させたいといった要件には対応できません。

POINT

freee for kintoneは、kintoneとfreeeの連携を始めるための優れた入口です。しかし、真に業務を変革し、データの力を最大限に引き出すためには、その先の「専門的な実装」が必要になるケースが多いのです。

3. 「壁」を突破する鍵:なぜAPI連携と「コーディングによる実装」が不可欠なのか?

API(Application Programming Interface)とは何か?

APIとは、簡単に言えば、システム同士が「会話」するための「約束事」です。例えば、あなたがスマートフォンの天気アプリを使うとき、そのアプリは気象情報サービスのAPIを通じて最新の天気データを取得しています。

kintoneとfreeeもそれぞれAPIを公開しており、これを利用することで、標準機能では提供されていないデータの読み書きや、より柔軟な操作が可能になります。

APIの概念図

APIを通じたシステム間の連携イメージ

「コーディング(プログラミング)」の役割

APIという"会話のルール"を理解し、そのルールに則って実際にシステム間の連携処理を"記述(コーディング)"していくのが、専門エンジニアの役割です。これにより、標準機能の制約を超えた、まさにオーダーメイドの連携が実現します。

例えば、「kintoneの受注データから、顧客の過去の購買履歴や信用情報を考慮して、適切な与信限度額を自動計算し、freee会計に登録する」といった複雑な処理も、APIとコーディングを組み合わせれば実現可能になります。

具体的に、コーディングによって何が可能になるのか

複雑なデータ変換・加工ロジックの実装

kintoneとfreeeの間でデータをやり取りする際に、単純な項目マッピングだけでなく、計算式や条件分岐を含む複雑なビジネスロジックを組み込むことができます。例えば、「特定の条件を満たす取引のみを連携する」「複数のkintoneレコードを集計してfreeeに連携する」といった処理が可能です。

エラー発生時の自動通知やリカバリー処理の組み込み

データ連携中にエラーが発生した場合、適切な担当者に自動通知したり、特定の条件下では自動的にリトライ処理を行ったりするなど、堅牢な例外処理を実装できます。これにより、システム障害時でも業務への影響を最小限に抑えることが可能です。

セキュリティを考慮した安全なデータ通信経路の確保

APIキーやアクセストークンの安全な管理、通信の暗号化、アクセス制御など、セキュリティを考慮した実装が可能です。特に機密性の高い財務データや人事データを扱う場合、この点は非常に重要です。

外部システムとの連携や、複数のAPIを組み合わせた高度な処理の実現

kintoneとfreeeだけでなく、他の社内システムや外部サービス(例:ECサイト、CRM、在庫管理システムなど)も含めた多角的なデータ連携が可能になります。また、複数のAPIを組み合わせることで、より高度で複雑な業務フローの自動化も実現できます。

一般的なプラグインとの違い

プラグインは特定の機能を手軽に追加できる反面、提供範囲外のカスタマイズは困難です。一方、フルカスタマイズ(コーディング)は、設計の自由度が格段に高く、真に自社仕様のシステムを構築できます。

プラグインが"既製服"なら、コーディングによるカスタマイズは"オーダーメイドスーツ"です。フィット感が全く異なります。既製服でも十分な場合もありますが、体型や好みが一般的でない場合、オーダーメイドの価値が際立ちます。それと同じように、業務フローや要件が標準的でない企業ほど、カスタマイズの恩恵を大きく受けることができるのです。

POINT

API連携とコーディングによる実装は、「できること」の幅を大きく広げます。標準機能やプラグインでは実現できない、自社独自の業務フローや複雑なビジネスロジックを組み込んだ連携が可能になり、真の意味での業務変革を実現できるのです。

4. 【連携の深化と拡大】freee API群×kintoneで拓く、バックオフィスDXの新境地

kintoneとfreee会計の連携は、単に会計処理を効率化するだけに留まりません。freeeが提供する多様なAPI群(freee会計 API、freee請求書 API、freee人事労務 API、freee工数管理 APIなど)とkintoneを、専門的なコーディングによって連携させることで、バックオフィス業務全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速し、経営戦略に直結する新たな価値を生み出すことが可能です。

ここでは、弊社が実現するAPI連携・カスタマイズによって、どのような未来が拓けるのか、その具体的な可能性を深掘りしてご紹介します。

freee API群とkintoneの連携

freee API群とkintoneの連携がもたらすバックオフィスDXの可能性

1. freee会計 API × kintone:経営判断を加速する、リアルタイム経営コックピットの構築

会計データは、企業の経営状態を映す鏡です。freee会計 APIとkintoneを高度に連携させることで、この鏡をより鮮明に、そしてリアルタイムに映し出す「経営コックピット」を構築できます。

全社KPIのリアルタイム可視化と深掘り分析

kintoneに蓄積された販売データ、マーケティング施策データ、顧客エンゲージメントデータなどを、freee会計の財務データとリアルタイムに統合。売上総利益率(粗利率)、顧客生涯価値(LTV)、顧客獲得コスト(CAC)、解約率(チャーンレート)といった重要経営指標(KPI)をkintone上で自動算出し、インタラクティブなダッシュボードとして可視化します。これにより、経営層は迅速かつデータに基づいた意思決定を行えるようになります。特定のKPIにドリルダウンし、その変動要因を多角的に分析することも可能です。

精緻な予算実績管理と予兆管理

kintoneの予算申請・承認アプリで、部門別・費目別・プロジェクト別に詳細な予算データを策定・管理。承認された予算データはAPIを通じてfreee会計に自動連携され、日々の実績データとリアルタイムに突き合わせが行われます。予実差異はkintoneのレポート機能で即座に可視化され、大きな差異が発生した場合には関係者に自動でアラート通知。問題の早期発見と迅速な対策を支援します。

高度な債権債務管理とキャッシュフローマネジメント

kintoneの販売管理アプリで管理される売掛金情報、購買管理アプリで管理される買掛金情報を、freee会計の入出金データとAPI連携。煩雑な消込作業を大幅に自動化し、精度を向上させます。滞留債権や支払遅延リスクをkintone上でリアルタイムに把握し、ダッシュボードで警告。キャッシュフローの予測精度を高め、資金繰りの安定化に貢献します。

戦略的な固定資産管理と投資判断支援

kintoneで詳細な固定資産台帳(取得価額、耐用年数、設置場所、写真、修繕履歴など)を管理。API連携により、freee会計の固定資産マスタと双方向で同期し、減価償却計算や仕訳作成を自動化。kintone上で固定資産の稼働状況や投資対効果を分析し、遊休資産の有効活用や戦略的な設備投資判断を支援します。

複数事業所・海外拠点・連結決算の効率化

国内外に複数の事業所や子会社を持つ企業様向けに、各拠点のfreee会計(または他会計システム)データをkintoneに集約。勘定科目のマッピング(読み替え)、内部取引データの収集・照合・消去、為替レートの自動取得と換算といった連結決算処理をkintone上で支援する仕組みを構築。決算業務の大幅な効率化と精度向上を実現します。

2. freee請求書 API × kintone:多様なビジネスモデルに対応する、柔軟でミスのない請求プロセスの実現

請求業務は、企業のキャッシュフローを支える重要なプロセスです。freee請求書 APIとkintoneを組み合わせることで、複雑な契約条件や多様なビジネスモデルにも柔軟に対応し、ミスなくスピーディーな請求業務を実現します。

サブスクリプション・従量課金モデルへの完全対応

kintoneの契約管理アプリや顧客管理アプリで、月額固定、ユーザー数に応じた課金、データ使用量に応じた従量課金、期間限定のキャンペーン料金、オプションサービスの追加など、顧客ごとの複雑な契約条件を詳細に管理。これらの情報を基に、freee請求書 APIを通じて、毎月の請求金額を正確に自動計算し、請求書を自動生成・送付。手作業による計算ミスや請求漏れを根絶します。

プロジェクト型ビジネスにおける柔軟な請求管理

kintoneの案件管理アプリで、プロジェクトのフェーズ(例:要件定義、設計、開発、テスト、納品)やマイルストーン達成度、納品物の検収状況などをリアルタイムに管理。これらの進捗状況に応じて、「着手金」「中間金」「完了金」といった分割請求や、成果物ベースの請求を、freee請求書 APIを通じて適切なタイミングで自動発行。キャッシュフローの最適化と顧客とのスムーズな取引を実現します。

請求書と関連ドキュメントのシームレスな連携と顧客ポータル提供

kintone上で請求書に関連する契約書PDF、発注書控え、納品確認書、作業報告書などを一元的に紐付けて管理。請求書発行時に、これらの関連ドキュメントへのセキュアなリンクをfreee請求書に自動的に含めたり、kintoneの顧客ポータル機能を通じて顧客自身が必要な情報をいつでも確認できるようにしたりすることで、問い合わせ対応の削減と顧客満足度の向上に繋げます。

高度な未入金管理と戦略的な督促プロセスの自動化

freee請求書の入金ステータス(未入金、一部入金、入金済など)をリアルタイムでkintoneに連携。支払い期日を経過した請求に対し、kintoneから自動で段階的なリマインドメールを送信(例:期日後3日で一次リマインド、7日で二次リマインド)。それでも入金がない場合は、営業担当者や経理担当者にkintone上で自動的に督促タスクを割り当て、電話連絡や内容証明郵便の発送準備といった次のアクションを指示。回収率の向上と貸倒リスクの低減に貢献します。

3. freee人事労務 API × kintone:戦略的人事を加速する、従業員中心の統合HRプラットフォーム構築

従業員は企業の最も重要な資産です。freee人事労務 APIとkintoneを連携させることで、入社から退職までの従業員ライフサイクル全体を効率的に管理し、データに基づいた戦略的な人事施策の実行を支援します。

従業員データの戦略的活用とタレントマネジメントの高度化

kintoneで構築したタレントマネジメントデータベース(従業員のスキル、経験、資格、研修受講履歴、キャリア志向、過去の評価など)と、freee人事労務の基本情報をAPIで双方向同期。これにより、従業員情報を常に最新かつ一元的に保ち、適切な人員配置、後継者育成計画(サクセッションプラン)、効果的な研修プログラムの企画・実施など、戦略的なタレントマネジメントを実現します。

目標管理(OKR/MBO)から評価・フィードバック・給与反映までの一気通貫

kintone上で全社目標、部門目標、個人目標(OKRやMBOなど)を設定し、進捗状況をリアルタイムに共有・管理。定期的な1on1ミーティングの記録やフィードバックもkintoneに蓄積。評価期間終了後、これらの情報を基にした人事評価をkintoneで行い、その評価結果(評価ランク、昇給額、賞与算定基礎など)をfreee人事労務 APIを通じて給与システムに安全に連携。評価プロセスの透明性と納得感を高め、従業員のモチベーション向上に繋げます。

多様な働き方に対応したスマート勤怠・労務管理

kintoneで、リモートワーク、フレックスタイム制、時短勤務、変形労働時間制など、従業員一人ひとりの多様な働き方に応じた勤怠申請・承認ワークフローを構築。打刻データや自己申告された勤務時間をfreee人事労務とAPI連携し、残業時間、深夜労働、休日出勤などを正確に自動集計。36協定遵守のためのアラート機能や、有給休暇の自動付与・残日数管理、各種休暇申請の電子化も実現し、労務コンプライアンスを強化します。

エンゲージメント向上施策と従業員エクスペリエンスの最適化

kintoneで定期的な従業員サーベイ(エンゲージメント調査、満足度調査、パルスサーベイなど)を実施。その結果を匿名化して集計・分析し、組織の課題や従業員のニーズを可視化。これらのデータとfreee人事労務の属性情報(部署、役職、勤続年数など)を組み合わせることで、よりターゲットを絞ったエンゲージメント向上施策の立案・実行を支援。入社時のオンボーディングプロセスから退職時のオフボーディングまで、従業員エクスペリエンス全体の向上を目指します。

4. freee工数管理 API × kintone:プロジェクト収益性を最大化する、高精度な工数・採算マネジメント

プロジェクトベースでビジネスを行う企業にとって、工数管理は収益性を左右する生命線です。freee工数管理 APIとkintoneを連携させることで、正確な工数把握からリアルタイムな採算管理、そして戦略的なリソース配分までを実現します。

リアルタイム工数実績収集とプロジェクト原価の精密な把握

kintoneのプロジェクト管理アプリやタスク管理アプリで、メンバーが日々の作業内容と時間を入力(または外部ツールから連携)。これらの実績工数データをfreee工数管理 APIを通じて自動集計し、各メンバーの時間単価(労務費単価)と掛け合わせることで、プロジェクトごとの正確な労務費を算出。これにkintoneで管理する材料費や外注費などを加えることで、プロジェクト原価をリアルタイムかつ高精度に把握できます。

予実対比による採算状況の常時モニタリングと早期アラート

kintone上でプロジェクトの予算(予定工数、予定原価、受注金額)を管理。freee工数管理から連携される実績工数・実績原価とリアルタイムに比較し、採算状況(利益額、利益率)や進捗率、予算達成率をkintoneダッシュボードで常時モニタリング。赤字プロジェクト化の予兆や予算超過リスクを早期に検知し、プロジェクトマネージャーや経営層に自動でアラート通知。迅速な対策を講じることで、収益性の悪化を防ぎます。

複数プロジェクト横断でのリソース最適化とキャパシティプランニング

kintoneに全プロジェクトの工数実績データと、各メンバーのスキル情報、予定稼働時間(キャパシティ)を集約。プロジェクト横断で、誰がどのプロジェクトにどれだけの時間を費やしているか、特定の人に負荷が集中していないか、遊んでいるリソースはないかなどを分析・可視化。将来の案件獲得状況やプロジェクト計画に基づき、最適なリソースアサインや人員計画(採用・育成計画)の立案を支援します。

データに基づく業務改善とナレッジマネジメントの推進

kintoneに蓄積された過去のプロジェクト工数データ(計画工数、実績工数、タスクごとの所要時間など)を分析。類似プロジェクトにおける見積もり精度の向上、非効率な作業やボトルネックとなっている工程の特定と改善、生産性の高いチームや個人のノウハウの共有など、データに基づいた継続的な業務改善サイクルを確立。組織全体の生産性向上とナレッジマネジメントを推進します。

POINT

これらの高度な連携を実現するには、freeeとkintoneそれぞれのAPIに精通し、ビジネスロジックを適切にコーディングできる専門的な技術力が不可欠です。弊社は、これらの技術力と業務知識を兼ね備え、お客様の理想的なバックオフィスDXを実現します。

5. なぜ弊社が、その「コーディングを伴う高度な実装」を実現できるのか?

弊社の強み

弊社の専門チームによる高度な実装支援

「連携」を熟知したエンジニア集団

弊社は、kintoneとfreee双方のAPI仕様、認証方式、データ構造、ベストプラクティスを深く理解したエンジニアを擁しています。単に繋ぐだけでなく、「業務が本当に効率化される」連携を設計・実装するノウハウを蓄積しています。

また、freeeやkintoneのAPIアップデートや仕様変更にも常に対応し、最新の技術動向を把握しています。これにより、将来にわたって安定した連携システムを提供することが可能です。

「業務」と「システム」を繋ぐコンサルティング力

技術力だけでなく、お客様の業界特有の慣習や、言葉にしづらい現場の課題までを丁寧にヒアリングし、真の課題解決に繋がるシステム設計を行います。

「どこまでを標準機能や現場の工夫で対応し、どこからが専門的なコーディングによるシステム実装が費用対効果として最適か」を見極め、過不足ない提案を心がけています。お客様の予算や優先度に応じた段階的な導入計画も含め、最適なソリューションをご提案します。

品質とセキュリティへのこだわり

再利用性・保守性の高いコーディング規約と開発プロセス

弊社では、独自のコーディング規約と開発プロセスを確立し、高品質なコードを提供しています。これにより、将来の機能追加や改修が容易になり、長期的な保守コストを抑えることができます。

API連携における認証情報の安全な管理、通信の暗号化、脆弱性対策の徹底

財務データや人事情報など、機密性の高いデータを扱うバックオフィス業務では、セキュリティが最重要です。弊社では、APIキーやアクセストークンの安全な管理、通信の暗号化、定期的な脆弱性チェックなど、セキュリティ対策を徹底しています。

処理の堅牢性(エラーハンドリング、リトライ処理など)を考慮した設計

ネットワーク障害やサーバーエラーなど、予期せぬ問題が発生した場合でも、システムが適切に対応できるよう、エラーハンドリングやリトライ処理などを組み込んだ堅牢な設計を行います。これにより、業務の継続性と信頼性を確保します。

変化への対応力と将来を見据えた設計

freeeやkintoneのAPI仕様変更にも迅速に対応できる体制を整えています。また、お客様のビジネス成長や業務変化に合わせて、システムを柔軟に拡張・改修できるアーキテクチャ設計を心がけています。

「今だけ動けばいい」ではなく、「5年後、10年後も安心して使える」システムを目指し、将来を見据えた設計と実装を行います。

透明性の高い費用対効果(ROI)の説明

初期開発費用だけでなく、運用保守費用、そして削減される人件費、ミスの削減効果、新たな価値創出による収益向上など、総合的なROIを試算し提示します。「投資に見合う、あるいはそれ以上の価値」を提供することへのコミットメントを大切にしています。

また、段階的な開発アプローチにより、初期投資を抑えつつ、効果を確認しながら徐々に機能を拡張していくことも可能です。お客様の予算や優先度に合わせた柔軟な提案を行います。

POINT

弊社の強みは、技術力だけでなく、お客様の業務を深く理解し、真の課題解決に繋がるシステム設計と実装を行う総合力にあります。「単につなぐ」のではなく、「業務を変革する」連携を実現します。

6. 高度連携・フルカスタマイズ導入の進め方と安心のサポート

お客様との共創プロセス

導入プロセス

お客様との共創による導入プロセス

1

現状分析・課題共有

お客様の業務、課題、理想の姿を徹底的にヒアリングします。現場の声を大切にし、表面的な課題だけでなく、根本的な原因や潜在的なニーズも把握します。

主な活動:

  • 現状の業務フローの可視化
  • 課題・ボトルネックの特定
  • 理想の姿(To-Be)の明確化
  • 既存システム環境の調査
2

要件定義・設計

「何を」「どこまで」「どのように」連携・自動化するか。標準機能、プラグイン、そして「コーディングによるカスタム開発」の最適な組み合わせを設計します。

主な活動:

  • 機能要件・非機能要件の定義
  • 連携項目・連携タイミングの設計
  • 画面・帳票設計
  • システム構成・アーキテクチャ設計
  • 費用対効果(ROI)の試算
3

開発・実装

設計に基づき、経験豊富なエンジニアがコーディングを実施します。定期的に進捗を共有し、必要に応じて要件の調整も行います。

主な活動:

  • kintoneアプリの構築
  • API連携プログラムの開発
  • ユーザーインターフェースの実装
  • 単体テスト・結合テスト
4

テスト・検証

お客様と共に、実際の業務フローに沿った厳密なテストを行います。想定されるあらゆるケースを検証し、問題点があれば修正します。

主な活動:

  • ユーザー受入テスト(UAT)
  • 性能テスト・負荷テスト
  • セキュリティテスト
  • 実データを使った検証
5

導入・トレーニング

スムーズな本番移行と、現場担当者への丁寧な操作説明を行います。必要に応じてマニュアルの作成や研修も実施します。

主な活動:

  • 本番環境への移行
  • ユーザートレーニング
  • マニュアル・ドキュメント作成
  • 初期運用サポート

柔軟な費用体系とご提案

「フルカスタマイズは高額なのでは?」という不安に対し、「ご予算や優先度に応じて、段階的な開発やMVP(Minimum Viable Product)でのスモールスタートも可能です。まずはお気軽にご相談ください」と寄り添う姿勢を大切にしています。

見積もりの透明性と、追加費用が発生する場合の事前説明の徹底も心がけています。お客様にとって最適な投資計画をご提案します。

費用体系の例
  • 初期コンサルティング・要件定義: お客様の課題や要件をヒアリングし、最適なソリューションを提案します。
  • 設計・開発費用: 要件に基づいたシステム設計と開発を行います。機能の複雑さや規模によって費用が変動します。
  • テスト・導入支援費用: システムのテストや本番環境への導入、ユーザートレーニングなどを行います。
  • 保守・運用サポート費用: システムの安定稼働を支援する月額のサポート費用です。

具体的な費用は、お客様の要件や規模によって異なります。まずはお気軽にご相談ください。

導入後の継続的なパートナーシップ

システム導入はゴールではなく、むしろスタート地点です。弊社では、導入後も継続的なサポートを提供し、お客様のビジネスの成長と変化に合わせたシステムの進化を支援します。

APIの仕様変更への対応、セキュリティアップデート、障害発生時の迅速な対応

freeeやkintoneのAPIが更新された場合の対応、セキュリティパッチの適用、万が一の障害発生時の迅速な対応など、システムの安定稼働を支援します。

お客様のビジネスの変化に合わせた機能追加・改善提案

お客様のビジネスの成長や変化に合わせて、新たな機能の追加や既存機能の改善を提案します。常に最適なシステムであり続けるための伴走支援を行います。

活用状況のヒアリングと、さらなる効果創出のためのコンサルティング

定期的にシステムの活用状況をヒアリングし、より効果的な活用方法や新たな価値創出の可能性を提案します。お客様と共に、システムの価値を最大化するための継続的な改善を行います。

POINT

弊社は、単なるシステム開発会社ではなく、お客様のビジネスの成長と変革を支援するパートナーを目指しています。導入後も長期的な視点でお客様をサポートし、継続的な価値提供を行います。

7. まとめ:「現場の手軽さ」の先へ – 専門家の「実装力」で、kintone×freee連携を真の経営力に

freee for kintoneは素晴らしいツールですが、そのポテンシャルを最大限に引き出し、全社的な業務改革や競争優位性を確立するためには、多くの場合、APIを活用した「コーディングによる専門的な実装」が不可欠です。

まとめ

kintone×freee連携の可能性を最大限に引き出す

本記事では、freeeの多様なAPI(会計、請求書、人事労務、工数管理)とkintoneを専門的に連携させることで実現できる、高度な業務自動化やデータ活用の具体例を紹介しました。これらは、単なる業務効率化を超え、経営判断の質を高め、競争力を強化する真の「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に繋がるものです。

弊社は、その「専門的な実装」を担い、お客様の理想を現実に変えるパートナーとして、コンサルティングから設計、コーディング(実装)、保守運用まで一気通貫のフルカスタマイズソリューションを提供しています。

「ウチの会社でも、こんなことができるだろうか?」その疑問やアイデア、ぜひ私たちにお聞かせください。現場の小さな気づきから、全社を巻き込む大きな変革まで、私たちは技術と情熱でサポートします。

本記事のポイント
  • freee for kintoneは連携の第一歩として優れたツールだが、標準機能だけでは越えられない「壁」がある
  • APIとコーディングを活用することで、その「壁」を突破し、真の業務変革を実現できる
  • freeeの多様なAPI(会計、請求書、人事労務、工数管理)とkintoneを連携させることで、バックオフィス業務全体のDXが可能に
  • 弊社は、技術力とビジネス理解を兼ね備え、お客様の理想を現実に変えるパートナーとして、フルカスタマイズソリューションを提供
  • 導入後も継続的なサポートを通じて、お客様のビジネスの成長と変化に合わせたシステムの進化を支援

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参考文献

  1. freee株式会社「freee API リファレンス」
  2. サイボウズ株式会社「kintone API リファレンス」
  3. freee株式会社「freee for kintone 公式ガイド」
  4. 経済産業省「DXレポート2.0」
  5. 総務省「令和4年版 情報通信白書」