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【Salesforce CRM Analytics入門】Tableauに近いBI機能をSalesforce内で実現する方法 | はてなベース株式会社

はてな編集部
2026.04.03
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【Salesforce CRM Analytics入門】Tableauに近いBI機能をSalesforce内で実現する方法

2026.03.11 | Salesforce / BI / データ分析  はてなベース株式会社

「Salesforceのレポートだけでは物足りないが、Tableauを別途導入するほどでもない」。そんな悩みを持つ企業にとって、CRM Analytics(旧 Tableau CRM)は有力な選択肢です。Salesforceのデータをそのまま活かしながら、高度な分析や予測をノーコードで実現できるBI機能について、基本から導入ステップまで解説します。

目次

  1. CRM Analytics(旧 Tableau CRM)とは
  2. 標準レポート&ダッシュボードとの違い
  3. Tableauとの違い・使い分け
  4. CRM Analyticsでできること
  5. 導入のメリット
  6. どんな企業・チームに向いているか
  7. ライセンス体系の概要
  8. 導入ステップの概要
  9. まとめ

1. CRM Analytics(旧 Tableau CRM)とは

CRM Analyticsは、Salesforceに組み込まれたBI(ビジネスインテリジェンス)プラットフォームです。以前は「Tableau CRM」や「Einstein Analytics」と呼ばれていましたが、現在はCRM Analyticsに名称が統一されています。

最大の特徴は、Salesforceのデータにそのままアクセスして分析できること。外部ツールにデータをエクスポートする手間がなく、商談、リード、ケース、カスタムオブジェクトなど、Salesforce上のあらゆるデータをリアルタイムに可視化できます。

たとえば、営業マネージャーが「今月の商談パイプラインを、担当者別・フェーズ別に一目で把握したい」という場合、標準レポートでは何本もレポートを作る必要がありますが、CRM Analyticsなら1つのダッシュボードで、フィルターをクリックするだけで自由に切り口を変えて分析できます。

2. 標準レポート&ダッシュボードとの違い

Salesforceには標準のレポート・ダッシュボード機能があります。では、CRM Analyticsは何が違うのでしょうか。

機能標準レポートCRM Analytics
データソースSalesforceオブジェクトのみSalesforce+外部データ
操作性定型レポートの作成・閲覧ドラッグ&ドロップで自由に探索
リアルタイム性レポート実行時にデータ取得データセットを定期同期(高速)
AI予測なしEinstein Discovery(予測・推奨)
クロスオブジェクト分析制限あり(結合レポートに限界)複数オブジェクトを自由に結合
埋め込みダッシュボードページのみレコードページに直接埋め込み可能
向いている用途日常的なデータ確認深掘り分析・傾向発見・予測

一言でいうと

標準レポートは「今の数字を確認する」ツール。CRM Analyticsは「なぜその数字になったのか、次に何をすべきかを探る」ツールです。

3. Tableauとの違い・使い分け

Salesforceは2019年にTableauを買収しており、BI製品が2つ存在する形になっています。どちらを選ぶべきか迷う企業も多いでしょう。

比較項目CRM AnalyticsTableau
データソースSalesforceデータに最適化あらゆるデータソースに対応
導入の手軽さSalesforce内で完結別途環境構築が必要
分析の深さSalesforce業務に特化した分析汎用的で高度な分析が可能
ユーザー層営業・CS・マーケティング部門データアナリスト・経営企画
コストSalesforceライセンスに追加独立したライセンス体系
学習コストSalesforceユーザーなら低い専門的なスキルが必要

使い分けの判断基準

CRM Analyticsが向いているケース:分析対象のほとんどがSalesforceデータで、営業やCSチームが自分で分析したい場合。

Tableauが向いているケース:Salesforce以外のデータ(基幹システム、Web解析、外部DB等)も含めて全社横断の分析基盤を構築したい場合。

両方を併用し、部門ごとに使い分けている企業もあります。

4. CRM Analyticsでできること

インタラクティブなダッシュボード

CRM Analyticsのダッシュボードは、静的なグラフの集まりではありません。グラフの要素をクリックすると、関連するすべてのグラフが連動してフィルタリングされます。たとえば、地域別の売上グラフで「関東」をクリックすると、担当者別・製品別のグラフもすべて関東のデータに絞り込まれます。

このダッシュボードは、Salesforceのホーム画面やレコードページに直接埋め込むことも可能です。営業担当者が商談レコードを開いたときに、その顧客の購買傾向が自動で表示される、といった使い方ができます。

AIによる予測分析(Einstein Discovery)

CRM Analyticsには、Einstein Discoveryという予測分析機能が含まれています。過去のデータからパターンを学習し、「この商談が成約する確率」「解約リスクが高い顧客」などを自動で予測します。

具体的な活用例:

  • 商談の成約予測 ― 過去の商談データから、フェーズ・金額・業種・担当者などの要因を分析し、成約確率をスコアリング
  • 顧客の解約予測 ― サポートケースの頻度、利用状況、契約更新日などから、解約リスクの高い顧客を早期に特定
  • リードの優先順位付け ― コンバージョンしやすいリードの特徴を学習し、営業が優先的にアプローチすべきリードを提示

レンズ(探索ビュー)

「レンズ」と呼ばれる探索画面では、ピボットテーブルのようにデータの軸を自由に切り替えて分析できます。定型レポートでは見えなかった傾向を発見するための、いわば「データの虫眼鏡」です。

SQLやプログラミングの知識は不要で、マウス操作だけでグルーピング、フィルタリング、集計方法の変更ができます。データアナリストでなくても、営業マネージャーやCSリーダーが自分で仮説を検証できるのが大きな強みです。

外部データとの統合

CSVファイルや外部データベースのデータを取り込み、Salesforceデータと組み合わせた分析も可能です。たとえば、マーケティングツールのキャンペーンデータとSalesforceの商談データをかけ合わせて、ROIを可視化するといった活用ができます。

5. 導入のメリット

メリット①:Salesforceの投資効果を最大化できる

すでにSalesforceを使っているなら、追加のBI環境を構築する必要がありません。既存のデータ、既存のユーザー管理、既存のセキュリティ設定をそのまま活用できます。新たなETL(データ変換)パイプラインを作る工数も不要です。

メリット②:営業・CS部門が自走できる

従来のBIツールでは「分析したい→IT部門に依頼→数日後にレポート完成」という流れが一般的でした。CRM Analyticsなら、営業やCSのメンバーが自分でダッシュボードを操作し、その場で仮説を検証できます。データドリブンな意思決定のスピードが格段に上がります。

メリット③:AIの恩恵を特別な準備なしで受けられる

Einstein Discoveryの予測機能は、データサイエンティストがいなくても利用できます。Salesforceに蓄積された商談データやケースデータをそのまま学習データとして使えるため、「AIを使いたいがデータ整備ができていない」という企業にも導入しやすい設計です。

6. どんな企業・チームに向いているか

CRM Analyticsは万能ではありません。向いている企業・チームの特徴を整理します。

向いているケース向いていないケース
Salesforceを主要な業務基盤として使っているSalesforceの利用が限定的(名刺管理程度)
営業やCSチームが自分でデータを分析したい分析はIT部門やデータチームに一任している
商談・ケース・リードのデータが一定量蓄積されているSalesforceのデータがほとんど入力されていない
Salesforceデータが分析の中心になる基幹システムやDWHのデータが分析の中心になる
Tableau導入前の段階でBIを試したいすでにTableauやLookerが全社展開されている

7. ライセンス体系の概要

CRM Analyticsのライセンスは、Salesforceの契約に追加する形で購入します。主なエディションは以下の通りです。

エディション主な機能想定用途
CRM Analytics Growthダッシュボード、レンズ、データセット、基本的なAI予測チーム単位での分析導入
CRM Analytics PlusGrowth機能+Einstein Discovery(高度な予測・推奨)AI活用も含めた本格導入
Revenue Intelligence営業特化のプリビルトダッシュボード+予測営業組織の即戦力BI

正確な価格はSalesforceの営業担当に確認する必要がありますが、ユーザー単位の月額課金が基本です。まずはGrowthエディションで始め、AI予測が必要になった段階でPlusにアップグレードするのが一般的な進め方です。

8. 導入ステップの概要

ステップ1:ゴールの明確化(1〜2週間)

「何を分析したいか」を具体的に定義します。「営業パイプラインの可視化」「顧客満足度の要因分析」など、最初は1〜2つのテーマに絞るのが成功のコツです。

ステップ2:データの棚卸し(1〜2週間)

分析に必要なデータがSalesforceに揃っているか確認します。入力率が低いフィールドや、データの粒度が粗い項目がある場合は、運用ルールの整備を先に行います。

ステップ3:ダッシュボードの設計・構築(2〜4週間)

テンプレートを活用するか、ゼロから設計するかを選びます。Revenue Intelligenceを使う場合はプリビルトのダッシュボードがあるため、カスタマイズから始められます。

ステップ4:ユーザーへの展開・トレーニング(1〜2週間)

完成したダッシュボードをチームに展開し、操作方法をトレーニングします。最初は「見る」だけの利用から始め、慣れてきたら自分でレンズを作る段階に進みます。

ステップ5:継続的な改善

利用状況をモニタリングし、「使われていないグラフ」「追加してほしい分析軸」を定期的に見直します。BIは作って終わりではなく、業務の変化に合わせて進化させるものです。

9. まとめ

CRM Analyticsは、Salesforceを使っている企業が最小の追加投資で本格的なBI分析を始められる優れた選択肢です。

  • 標準レポートでは「見るだけ」だった分析を、「探索」と「予測」に進化させられる
  • Tableauほどの汎用性は必要ないが、標準レポートでは足りない、という企業に最適
  • Einstein DiscoveryによるAI予測を、データサイエンティストなしで導入できる
  • 営業・CS部門がIT部門に頼らず、自分でデータを探索する文化を作れる

「Salesforceにデータは溜まっているが、活用しきれていない」と感じているなら、CRM Analyticsは検討する価値があります。

はてなベースでは、Salesforce CRM Analyticsの導入支援を行っています。

ダッシュボード設計から運用定着まで、一貫してサポートします。

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