Googleフォトを開いて「保存容量がいっぱいです」と表示されたときや、「まもなくいっぱいになります」という通知が届いたときに知りたいのは、何が止まるのか、何を消せば空くのか、お金を払うならいくらかかるのか、の3点だと思います。Google の公式ヘルプに書かれている内容をもとに、容量の確認の仕方から増やし方までを順に書きました。会社の Google Workspace のアカウントで同じ表示が出た場合の考え方も、後半に載せています。
Googleフォトの容量は、Gmail と Googleドライブと共有する無料の15GBです。いっぱいになると新しい写真と動画のバックアップが止まり、Gmail はメールを送受信できなくなります(届いたメールは送信者に返送されます)。最初に one.google.com/storage かアプリの[ストレージを管理]を開き、フォト・Gmail・ドライブのどれが容量を使っているかを確かめます。フォトが多ければ、ゴミ箱を空にし、大きい動画を消し、元の画質の写真を「保存容量の節約画質」に変換します。それでも足りなければ Google One で容量を増やし(100GB で月額290円、2026年10月19日時点)、会社のアカウントなら管理者に相談します。
この記事の調べ方
2026年10月19日に、Google One ヘルプ、Google フォト ヘルプ、Gmail ヘルプ、Google Workspace 管理者ヘルプの日本語のページと、Google One の日本の料金ページを確認して書きました。ボタンや項目の名前はヘルプの表記に合わせています。アプリの更新で名前や位置が変わることがあります。個人のアカウントの画面写真は載せていません。
Googleフォトの容量は、Gmail・Googleドライブと共有する15GB
Googleフォトだけに15GBが用意されているわけではありません。Google One のヘルプは「各 Google アカウントには、Gmail、Google ドライブ、Google フォトで共有できる最大 15 GB の保存容量が提供されます」と説明しています。写真が少なくても、Gmail の添付ファイルや Googleドライブの動画で15GBが埋まれば、Googleフォトにも容量がいっぱいだと表示されます。

図のとおり、3つのサービスが同じ15GBを分け合っています。ヘルプによると、容量に数えられるのは次のものです。
- Googleフォトに元の画質でバックアップした写真と動画
- 2021年6月1日以降に、保存容量の節約画質(以前の名前は「高画質」)やエクスプレス画質でバックアップした写真と動画
- Gmail のメールと添付ファイル(迷惑メールとゴミ箱の中にあるものも含む)
- Googleドライブのファイル(PDF、画像、動画を含む)と、ドキュメントやスプレッドシートなどで作ったファイル
- Android の WhatsApp のバックアップと、SMS や通話履歴などの Android のバックアップ
2021年5月までに「高画質」でバックアップした写真と動画は、今も容量に数えられません。古い写真をまとめて消したのに空き容量が増えなかった、という場合はこれが理由の一つです。反対に、何年も前の写真でも元の画質で保存したものは、今も容量を使い続けています。Google Pixel 3a から Pixel 5 までは、保存容量の節約画質でバックアップすれば無制限かつ無料で保存できるとフォトのヘルプに書かれています。
容量がいっぱいになると、写真のバックアップとメールの受信が止まる
保存容量を超えたときの動き方は、Google One のヘルプと Gmail のヘルプに書かれています。Googleフォトでは新しい写真と動画をバックアップできなくなり、スマホで撮った写真は Googleフォトにバックアップされず、端末の中にだけ残ります。その間にスマホをなくしたり壊したりすると、バックアップが止まってから撮った写真は戻ってきません。

図の3つのうち、特に影響が大きいのは Gmail です。Gmail のヘルプは、上限に達すると「メールを送受信できなくなります」「あなた宛てに送信されたメールは送信者に返送されます」と書いています。取引先が送った見積や請求のメールが、相手の側にエラーとして戻っている状態です。写真のバックアップが原因で仕事のメールが届かなくなるのは、15GBを3つのサービスで共有しているためです。
Googleドライブには新しいファイルを上げられなくなり、ドキュメントやスプレッドシートも新しく作れなくなります。Googleアカウントへのログインは続けられますが、超過したまま2年以上たつと、Gmail、Googleフォト、Googleドライブの中身が削除される場合があります。Google は削除の3か月以上前にメールと通知で知らせ、データをダウンロードできるようにすると説明しています。
Googleフォトの容量を確認する方法
空ける作業の前に、3つのサービスのどれが容量を使っているかを確かめます。写真が原因だと考えて写真を消したのに、実際は Gmail の添付ファイルが大半だった、という見落としを、この確認で防げます。
パソコンで確認する
- ブラウザで one.google.com/storage を開き、確認したい Google アカウントでログインします。
- Google One のストレージ管理ツールが開き、合計の使用量と、Googleフォト・Gmail・Googleドライブの使用量が表示されます。
- Googleフォトの画面から開く場合は、photos.google.com を開き、上部の設定アイコンから[ストレージを管理]をクリックします。
スマホで確認する(Android・iPhone)
- Googleフォト、Gmail、Googleドライブのどれかのアプリを開きます。
- [ストレージを管理]または[空き容量を増やす]をタップすると、Google One のストレージ管理ツールが開きます。
- 使用状況の詳細のアイコンをタップすると、サービスごとの使用量が表示されます。
- 容量を超えている場合は、使い続けるために減らす必要がある容量が上部のバナーに表示されます(ヘルプでは iPhone の画面として説明されています)。
ボタンの位置はアプリの更新で変わることがあります。見つからないときは、パソコンで one.google.com/storage を開けば、同じアカウントの使用量を確かめられます。iPhone の Googleフォトのアプリでは、容量を超えているときに、バックアップを待っている写真の容量もバナーに表示されます。空きを作ったあと、バックアップの再開でどれだけ容量を使うかの見当がつきます。
使用量の内訳を見て Gmail がいちばん多ければ、写真より先に Gmail を整理したほうが早く空きます。Gmail 側の空け方は「Gmailの「空き容量がありません」を一瞬で解決する3つの方法」にまとめています。Googleフォトが多かった場合は、次の節の順に進めてください。
容量がいっぱいのときに空き容量を作る5つの方法
Googleフォトが容量の多くを使っていた場合は、次の5つを上から順に試します。元に戻せない操作ほど後ろに置いています。上から順に、残したい写真を確かめながら進めてください。
1. ゴミ箱を空にする
保存容量の管理を説明した Gmail のヘルプは、ゴミ箱と迷惑メールフォルダを空にするのが、空き容量を増やす最も早い方法だと説明し、Gmail、Googleドライブ、Googleフォトのそれぞれのゴミ箱の空け方を案内しています。Googleフォトで消した写真と動画は、ゴミ箱に30日間残ってから完全に削除されます。Android のアプリでは次の手順で空にできます。
- Googleフォトのアプリを開きます。
- 下部の[コレクション]から[ゴミ箱]を開きます。
- その他アイコンから[ゴミ箱を空にする]をタップし、[完全に削除]をタップします。
ゴミ箱を空にすると、中にあった写真と動画は元に戻せません。大量に消した直後は表示が変わらないことがあり、反映まで通常48〜72時間かかるとヘルプは説明しています。
2. 大きい動画やスクリーンショットを消す
ストレージ管理ツールには、不鮮明な写真、スクリーンショット、サイズの大きい動画など、消してもよさそうなものを探す機能があります。動画は写真より1本あたりのファイルが大きいので、動画から見ていくと少ない操作で空きが増えます。
消す前に、どこから消えるかを確かめてください。フォトのヘルプによると、Googleフォトのアプリで消した写真は、バックアップがオンになっているスマホからも消えます。スマホには残したまま Googleフォトからだけ消したいときは、先にスマホでバックアップをオフにします。Googleドライブや Gmail に添付した同じ写真は、自動では消えません。
3. 元の画質の写真を保存容量の節約画質に変換する
これまで元の画質で保存してきた場合は、バックアップ済みの写真と動画をまとめて縮小できます。保存容量の節約画質では、16を超える写真が16MPに、1080pを超える動画が1080pに縮小されます。16MPの写真は約61.0cm×40.6cmまで高画質で印刷できるとヘルプにあり、大きく引き伸ばして印刷する予定がなければ、困る場面は多くないはずです。
- パソコンで photos.google.com を開きます。
- 上部の設定アイコンから[ストレージを管理]をクリックします。
- [空き容量を増やす]にある[既存の写真と動画を保存容量の節約画質に変換]をクリックします。
この変換ができるのは1日1回までです。また、これからバックアップする写真の画質は変わりません。Android で撮ったポートレート写真のように、形式によっては圧縮できず元のサイズのまま残るものもあります。ヘルプには、変換した写真を元の画質へ戻す手順が書かれていません。戻せない操作と考えて、印刷用に残したい写真は先にパソコンへダウンロードしておいてください。
4. これからのバックアップの画質を変える
3の「節約画質への変換」は、すでに保存した写真が対象です。これから撮る写真の容量を抑えるには、バックアップの画質を変えます。スマホでは次の手順です。
- Googleフォトのアプリを開き、上部のプロフィール写真またはイニシャルをタップします。
- [Googleフォトの設定]から[バックアップ]、[写真と動画の画質]の順に進みます。
- [保存容量の節約画質]を選びます。パソコンでは photos.google.com/settings を開いて選びます。
Android のヘルプには「空き容量がない場合はバックアップの画質を変更できません」とあります。容量を使い切ってからでは設定を変えられないので、1から3で空きを作ってから変更します。同じアカウントを複数のスマホで使っている場合、画質の設定はスマホごとなので、それぞれで変えてください。
5. Gmail と Googleドライブの大きいファイルを減らす
写真をできるだけ残したい場合は、Gmail と Googleドライブに保存しているものを減らします。Gmail の検索窓に「has:attachment larger:10M」と入れると、10MBを超える添付ファイル付きのメールが一覧になります。Googleドライブは、左側のメニューの[ストレージ]を開くと、ファイルが大きい順に並びます。
Gmail の迷惑メールとゴミ箱の中も容量に数えられるので、そこを空にするだけで空きが戻ることもあります。メールを消さずに容量を空ける方法は、「古いメールを消したくない人へ。Gmailの容量を賢く増やす裏ワザ」で扱っています。
スマホ本体の容量不足とは別の問題
「容量がいっぱい」には2種類あります。一つは Google アカウントの保存容量(クラウド側の15GB)、もう一つはスマホ本体の保存領域です。Googleフォトのアプリにある[このデバイスの空き容量を増やす]は後者のための機能で、バックアップが済んだ写真をスマホからだけ消します。
- Googleフォトのアプリを開きます。
- プロフィール写真またはイニシャルをタップし、[このデバイスの空き容量を増やす]をタップします。
- 増える空き容量が表示されるので、確かめてから削除します。
| 困っていること | 使う機能 | 写真が消える場所 |
|---|---|---|
| Google アカウントの容量がいっぱい | ゴミ箱を空にする、節約画質への変換、Google One | Googleフォトから(バックアップ中のスマホからも) |
| スマホ本体の容量が足りない | [このデバイスの空き容量を増やす] | スマホからだけ(Googleフォトには残る) |
表の2行目の機能を使っても、Google アカウント側の使用量は変わりません。反対に、1行目のつもりで Googleフォトのアプリから写真をゴミ箱に入れると、バックアップ中のスマホからも消えます。使う機能を間違えると、容量が空かないうえに、残したい写真を消してしまうことがあります。
iPhone の場合は、この機能を使ったあとに iPhone の写真アプリの[最近削除した項目]からも同じ写真を消す必要があるとヘルプに書かれています。そこまで消さないと、iPhone 本体の空きは増えません。Android でも iPhone でも、消す前にバックアップが終わっているかを確かめてください。
Google One で容量を増やす場合の料金
消せるものがない、または消したくない場合は、Google One で保存容量そのものを増やします。増えた容量は Googleフォト、Gmail、Googleドライブの3つで使えます。2026年10月19日に日本の料金ページで確認したプランは次のとおりです。
| プラン | 保存容量 | 月払い | 年払い |
|---|---|---|---|
| 無料 | 15GB | 0円 | 0円 |
| Basic | 100GB | 月額290円 | 年額2,900円 |
| Google AI Plus | 2TB | 月額1,450円 | 年額14,500円 |
| Google AI Pro | 5TB | 月額2,900円 | 年額29,000円 |
表の年払いは月払いの10か月分の金額で、料金ページには「最大 16% 割引」と表示されていました。有料プランはどれも最大5人と保存容量を共有できます。2TB以上のプランには Gemini アプリの利用枠の拡大などの AI 機能が付いています。写真とメールの置き場所を増やしたいだけなら、まず100GBで足りるかを確かめてください。料金とプランの名前は変わることがあるので、申し込む前に料金ページで最新の表示を確かめてください。
どの容量を選ぶかは、ストレージ管理ツールの予測が参考になります。フォトのヘルプによると、管理ツールはバックアップの頻度から、保存容量を使い切るまでの日数を予測します。100GBに増やしても予測の日数が短いままなら、一つ上の容量を選ぶ目安になります。
会社の Google Workspace アカウントの場合
会社のメールアドレスで使う Google Workspace のアカウントでも、保存容量は Googleドライブ、Gmail、Googleフォトで共用されます。個人のアカウントと違うのは、容量が1人ずつ決まっていない点です。Workspace の管理者向けのヘルプによると、ほとんどのエディションにはがあります。

組織全体の容量は、エディションと人数で決まる
図の右側のとおり、会社のアカウントでは組織全体で1つの容量を分け合います。その上限は、ごとの1ライセンスあたりの容量に、ライセンスの数を掛けて決まります。主なエディションの上限はヘルプで次のように書かれています。
| エディション | 組織全体の保存容量の上限 |
|---|---|
| Business Starter | 30GB × ユーザー数 |
| Business Standard | 2TB × ユーザー数 |
| Business Plus | 5TB × ユーザー数 |
| Enterprise Standard、Enterprise Plus | 5TB × ユーザー数 |
表の Business Standard を10人で契約していれば、組織で20TBを分け合う計算です。1人あたり2TBが確保されているわけではないので、1人が家族の動画を大量にバックアップすると、ほかの社員が使える量が減ります。Business Starter は1人あたり30GBなので、写真のバックアップが重なると組織の上限に早く達します。
管理者は使用量を確かめ、上限と Googleフォトの利用を決められる
管理者は Google 管理コンソールの[ストレージ]で、組織全体の使用量と上限を確認できます。Googleドライブ、Googleフォト、Gmail にカーソルを合わせるとサービスごとの使用量が表示され、[ストレージを最も使用しているユーザー]で使用量の多い社員も分かります。プライバシーの理由から、管理者がユーザーのファイルの中身を見ることはできません。
- 1人あたりの保存容量の上限は、[ストレージ]の[ストレージの設定]から、組織部門かグループの単位で設定します(ヘルプ)。
- 上限を設定しない場合、社員は組織全体の容量に達するまで使えます。
- Googleフォトを使える社員は、[アプリ]の[その他の Google サービス]にある[Google フォト]の[サービスのステータス]で、全員、組織部門、グループのいずれかの単位でオンとオフを切り替えます(ヘルプ)。
個人のスマホで会社のアカウントにもログインしている社員は、Googleフォトのアプリでどのアカウントにバックアップしているかを確かめてください。会社のアカウントに家族の写真が入ると、組織の容量を使い、会社のデータとして残ります。業務で写真を使わない部署は Googleフォトをオフにし、現場の写真を残す部署はオンにして上限を決めておくと、1人のバックアップで組織全体の容量を使いすぎるのを防げます。
会社のアカウントで容量の警告が出たら、自分で消せるものを消したうえで管理者に連絡します。組織全体の容量は、ライセンスの数と、管理者が購入する Google Workspace の追加ストレージで決まります。無料の Gmail と Google Workspace の容量や費用の違いは「無料Gmail(15GB)vs Google Workspace(2TB〜)コスパが良いのはどっち?」、サービス全体の説明は「Google Workspaceとは?」で扱っています。
よくある質問
写真を消したのに容量が減らないのはなぜですか
理由は3つ考えられます。大量に消した場合は、表示に反映されるまで通常48〜72時間かかります。消した写真がゴミ箱に残っている場合は、ゴミ箱を空にするまで空きは戻りません。2021年6月1日より前に「高画質」(今の保存容量の節約画質)でバックアップした写真は、もともと容量に数えられていないため、消しても空き容量は増えません。
バックアップの画質を変えると、今までの写真も小さくなりますか
小さくなりません。画質の設定は、これからバックアップする写真に使われます。保存済みの写真を小さくするには、パソコンの photos.google.com の[ストレージを管理]から[既存の写真と動画を保存容量の節約画質に変換]を使います。
Google Pixel を使っていても容量は使いますか
ヘルプで無料・無制限の対象として挙がっているのは、Pixel 5 以前の機種です。Pixel 3a から Pixel 5 は、保存容量の節約画質でバックアップすれば容量を使わず、元の画質でバックアップすると容量に数えられます。初代 Pixel、Pixel 2、Pixel 3 は機種と時期ごとに扱いが違うので、フォトのヘルプの Android 向けの説明で確かめてください。Pixel 6 以降の機種は、この無料・無制限の対象に入っていません。
家族と容量を分け合えますか
Google One の有料プランは、料金ページの表示で最大5人と保存容量を共有できます。家族それぞれが別に100GBを契約するより、1つのプランを分け合うほうが安く済む場合があります。
容量を超えたまま放っておくとどうなりますか
写真のバックアップと Gmail の送受信が止まったままになります。超過した状態が2年以上続くと、Gmail、Googleフォト、Googleドライブの中身と Android のバックアップが削除される場合があります。Google は削除の3か月以上前にメールと通知で知らせると説明しています。これとは別に、フォトのヘルプには、Googleフォトを2年以上使わないと写真と動画が削除されることがあるとも書かれています。Google One のメンバーでアカウントが良好な状態なら、この理由では削除されません。会社の Google Workspace アカウントの写真と動画も削除されないと説明されています。
Googleフォトの容量で困ったら、まず one.google.com/storage を開き、3つのサービスのどれが容量を使っているかを見てください。写真が多ければ消すか変換し、それでも足りなければ容量を増やします。会社のアカウントなら、先に管理者に相談してください。
Google Workspace の導入と、社内での使い方の定着を支援します
社員ごとの保存容量の上限、Googleフォトを使う部署と使わない部署の分け方、個人の Gmail から会社のアカウントへのメールとファイルの移行など、Google Workspace の導入時に決めることを一緒に整理し、社内で使えるようになるまで支援します。