Excel ショートカットキー一覧|作業効率が劇的に上がる厳選キー55選

Excelには数百のショートカットキーがありますが、すべてを覚える必要はありません。本記事では、日常業務で使用頻度の高いショートカットキーを「基本操作」「セル移動・選択」「書式設定…

Excelには数百のショートカットキーがありますが、すべてを覚える必要はありません。本記事では、日常業務で使用頻度の高いショートカットキーを「基本操作」「セル移動・選択」「書式設定」「関数・数式」の4カテゴリに分けて紹介します。各カテゴリで「まず覚えるべきもの」と「使いどころ」を丁寧に説明しているので、表を眺めるだけでなく実際の業務場面をイメージしながら読んでみてください。

ショートカットで作業時間はどれくらい変わるのか

「ショートカットを覚えても大して変わらないのでは」と思う方もいるかもしれません。ところが実際に計測してみると、その差は思っている以上に大きいです。

たとえば「50行のデータを整形する」という作業を例にとってみましょう。各行のA列を太字にして、B列に桁区切りを設定して、不要なC列を削除する、という3つの操作を50回繰り返す場面です。

マウス中心の操作

約18分

リボンを開いて→クリックして→また別のタブに移って… を繰り返す

ショートカット活用

約4分

Ctrl+B、Ctrl+Shift+!、Ctrl+- の3キーだけで完了

1回の作業で14分の差。週5日この作業がある人なら、1週間で1時間以上の違いになります。さらに言うと、マウス操作が減ることで「次に何をするか考えながら動ける」ようになり、集中力の途切れにくさも変わります。キーボードから手を離してマウスを探すという動作は、思っているより思考の流れを止めているのです。

以下の表は、よくある作業をマウス操作とショートカット操作で比べたものです。

作業内容マウス操作の回数ショートカット使用時削減効果
太字設定リボンをクリック(2回)Ctrl+B(1回)大幅削減
セルの書式設定ダイアログを開く右クリック→メニュー選択(3回)Ctrl+1(1回)大幅削減
データの末尾まで移動スクロール(5〜10回)Ctrl+↓(1回)劇的削減
行全体を選択して削除行番号クリック→右クリック→削除(4回)Shift+Space→Ctrl+-(2回)半減
検索して置換ホームタブ→検索と選択→置換(4回)Ctrl+H(1回)大幅削減

「1操作あたり数秒」の差に見えますが、毎日何十回も行う操作では積み重なってかなりの時間になります。まず1カテゴリのショートカットを集中的に使い込んでみると、体感で違いがわかるようになります。

まず覚えたい基本操作のショートカット

Excelに限らず、あらゆるアプリケーションで共通して使えるショートカットキーから始めましょう。これらは一度覚えれば、Word・PowerPoint・ブラウザなどでもそのまま活用できます。

最初に覚えるべき優先順位

基本操作の中で、最初の1週間で身につけたいのは Ctrl+S(保存)と Ctrl+Z(元に戻す)の2つです。この2つが条件反射でできるようになるだけで、「うっかり上書きしてしまった」「間違えて削除した」というトラブルの大半を防げます。特に Ctrl+S は作業の節目に押す習慣を持つと、データ損失のリスクが一気に下がります。

次に覚えたいのが Ctrl+F(検索)と Ctrl+H(置換)です。大量データの中から特定の値を探したり、一括で文字を置き換えたりする場面は日常的にあります。特に置換は「商品名が全部変わった」「部署名が変更された」といった状況で、手動修正と比べて圧倒的に速く処理できます。

基本操作のショートカットキー一覧
ショートカット機能使いどころ
Ctrl + Cコピーセル・範囲・シートタブにも対応。コピー後にEnterで確定すると点線が消える
Ctrl + V貼り付け数式・書式もそのまま貼り付け。値のみ貼り付けは Ctrl+Alt+V → V → Enter
Ctrl + Z元に戻す最大100回まで遡れる。誤操作後は即座に押す
Ctrl + Yやり直し(再実行)元に戻した操作をもう一度やり直す。直前の操作を繰り返すことも
Ctrl + S上書き保存作業の区切りで押す習慣を。停電・フリーズでのデータ損失を防ぐ
Ctrl + F検索シート内・ブック全体の切替可能。「すべて検索」で一覧確認もできる
Ctrl + H置換部署名・商品名の一括変更に。「すべて置換」で件数も確認できる
Ctrl + A全選択データ範囲内で押すとその範囲を選択。もう一度押すとシート全体を選択
F2セルの編集モードダブルクリックの代わりに使える。数式バーではなくセル内にカーソルが入る
Ctrl + N新規ブックを作成作業中に一時的なメモ用ブックを素早く作りたいとき
Ctrl + P印刷プレビュー印刷前の確認に。改ページの確認もここでできる

Ctrl+S(保存)、Ctrl+Z(元に戻す)、Ctrl+H(置換)、Ctrl+F(検索)、F2(セル編集)の5つだけでも、マウス操作が大幅に減ります。特に保存と元に戻すは、今日から意識して使い始めてください。

セル移動・選択を高速化するショートカット

大量のデータを扱うとき、スクロールやマウスで目的のセルまで移動するのは時間の無駄です。データが1000行ある表の末尾まで行きたいのに、スクロールし続けている光景はよく見かけますが、 Ctrl+ なら1回のキー操作で到達できます。

移動・選択系のショートカットで最初に覚えてほしいのが Ctrl+矢印キーです。これは「データが入っている限り進み続けて、空白に当たったところで止まる」という動作をします。たとえば売上データがA2からA500まで入っている場合、A2で Ctrl+ を押すとA500に瞬時に移動します。逆に上に移動したいときは Ctrl+ でA2に戻れます。

セル移動・選択のショートカットキー一覧

移動系ショートカット

ショートカット機能使いどころ
Ctrl + 矢印キーデータの端まで一気にジャンプ長い表の先頭・末尾・左端・右端への移動。スクロール不要
Ctrl + HomeセルA1に瞬時に戻る作業後に先頭に戻りたいとき。印刷前の確認前に押す習慣をつけると便利
Ctrl + Endデータが入っている最後のセルに移動データが何行あるか素早く確認したいとき
Ctrl + G「ジャンプ」ダイアログを表示特定のセル番地(例: Z1000)に一瞬で移動したいとき
Ctrl + Tab開いているブック間を切り替え複数のExcelファイルを交互に参照しながら作業するとき
Page Up / Page Down画面単位でスクロールある程度スクロールしながら内容を確認したいとき

選択系ショートカット

移動と選択を組み合わせた Ctrl+Shift+矢印キーは特に便利です。「データの末尾まで一気に範囲選択する」という操作で、手動でドラッグするより圧倒的に速く確実です。

ショートカット機能使いどころ
Ctrl + Shift + 矢印データの端まで範囲選択長い列を一気に選択してコピー・削除・書式適用するとき
Shift + Space行全体を選択行の挿入・削除の前に行全体を選択するとき
Ctrl + Space列全体を選択列の幅調整や列ごとの書式設定をするとき
Ctrl + Shift + +行/列の挿入行・列を選択した状態で押すと即座に挿入
Ctrl + -行/列の削除不要な行・列を素早く削除。右クリックより確実に速い
Ctrl + Shift + EndA1からデータ末尾まで選択表全体をコピーする前の全選択。データ範囲を漏れなく選択できる

Ctrl+Shift+End で全データを選択 → Ctrl+C でコピー → 別のシートで Ctrl+V で貼り付け、という流れはショートカットだけで完結します。どこかでマウスに持ち替えると流れが止まりますが、すべてキーボードで行うと「考えながら手が動いている」感覚になります。

書式設定のショートカット

太字・下線・罫線・数値の表示形式など、書式設定はマウスでリボンを操作するよりショートカットキーのほうが圧倒的に速いです。書式設定系のショートカットには覚えやすいパターンがあります。B=Bold(太字)、I=Italic(斜体)、U=Underline(下線)と、英語の頭文字がそのままキーになっているので、一度覚えたら忘れません。

数値書式に関しては、Ctrl+Shift+記号キーの組み合わせです。%(パーセント)や!(桁区切り)の記号は直感的に覚えやすいです。毎月の集計レポートで数値に桁区切りを設定する作業があるなら、Ctrl+Shift+! を覚えるだけで相当な時間が節約できます。

書式設定のショートカットキー一覧
ショートカット機能使いどころ
Ctrl + B太字の切り替えヘッダー行・合計行・強調したいセルに。B=Boldで覚える
Ctrl + I斜体の切り替え注釈・補足テキストに。I=Italicで覚える
Ctrl + U下線の切り替えリンク・見出しの強調に。U=Underlineで覚える
Ctrl + 1セルの書式設定ダイアログフォント・配置・罫線・塗りつぶし・表示形式すべてにアクセスできる万能キー
Ctrl + Shift + !桁区切り表示(1,000)売上・在庫数など大きな数値を見やすく整形するとき
Ctrl + Shift + %パーセント表示達成率・構成比などをパーセント表示に変換するとき
Ctrl + Shift + $通貨表示(¥マーク付き)請求書・見積書の金額欄を通貨形式にするとき
Alt + Enterセル内改行住所・備考欄など、1セルに複数行入力したいとき
Ctrl + ;今日の日付を入力作業ログ・記録の日付欄に素早く入力できる
Ctrl + Shift + ;現在の時刻を入力作業時刻の記録・タイムスタンプを手動入力するとき

Ctrl+1(セルの書式設定ダイアログ)は、フォント・配置・罫線・塗りつぶし・表示形式などすべての書式設定にアクセスできる万能キーです。「どのリボンタブにあったっけ?」と迷う時間が一切なくなります。書式設定でわからないことがあったら、まずCtrl+1でダイアログを開いてみましょう。

書式のコピーと貼り付け

「このセルと同じ書式を別のセルに適用したい」場面は頻繁にあります。書式のコピーにはリボンの「書式のコピー/貼り付け」(ハケのアイコン)を使うのが一般的ですが、ショートカットとの組み合わせでさらに効率的になります。

  • 書式のコピー元セルを選択 → リボンの「書式のコピー/貼り付け」をクリック(または Alt+H+FP)→ 貼り付け先を選択
  • 貼り付け先が複数の離れたセルの場合は、「書式のコピー/貼り付け」をダブルクリックするとロック状態になり、何度でも貼り付けられる

関数・数式で使えるショートカット

関数や数式を多用する場面では、以下のショートカットが作業を大幅に効率化します。特にAlt+=(オートSUM)とF4(絶対参照切替)は、Excelを使う人なら必ず知っておきたい2つです。

F4キーは地味に見えますが、実は非常に強力なショートカットです。数式の中でセルを参照している部分にカーソルを置いてF4を押すと、A1 → $A$1 → A$1 → $A1 → A1 の順で参照の形式が切り替わります。「$マークを手で入力する」という操作がまったく不要になります。VLOOKUPで検索範囲を固定するときや、構成比の計算で分母のセルを絶対参照にするときなど、毎日のように使う場面があります。

関数・数式のショートカットキー一覧
ショートカット機能使いどころ
Alt + =オートSUM(合計)集計表の合計行を一瞬で追加。複数セルを選択した状態で押すと一括入力
F4参照の絶対/相対切替数式入力中に参照部分でF4を押すと$マークを自動挿入。VLOOKUP・IF関数で多用
Ctrl + `数式の表示/非表示どのセルに数式が入っているか一目で確認できる。数式チェックに便利
F9再計算の実行手動計算モード時に数式を強制更新。大量データで動作が遅いときの対処に
Ctrl + [参照元セルに移動数式のソースデータを確認したいとき。「この数式どこのデータを見てる?」の確認に
Tab関数の入力候補を確定「=vl」と入力して候補リストにVLOOKUPが出たらTabで確定。タイプ数を減らす
Ctrl + D上のセルの内容をコピー数式や値を下のセルにコピーしたいとき。Ctrl+Rで右のセルにコピーもできる
Ctrl + Shift + Enter配列数式として入力古いバージョンのExcelで配列数式を使うとき(Excel 365では通常のEnterで可)

=VLOOKUP(A2,$D$2:$E$100,2,FALSE) という数式を作る場合を例に説明します。数式入力中に「D2:E100」の部分をクリックし、そのままF4を1回押すと「$D$2:$E$100」に変わります。これで数式を下にコピーしても、検索範囲が固定されたまま正しくVLOOKUPが動きます。F4を押さずに$マークを手で入力すると、入力間違いのリスクもあります。

覚え方のコツ

55個のショートカットを一度に覚えるのは現実的ではありません。大切なのは「全部覚えようとしない」ことです。まず5つ、次の週にさらに3つ、というペースで少しずつ積み上げていくのが、長続きするコツです。

パターンで覚える

Excelのショートカットは無秩序に見えて、実はパターンがあります。このパターンを意識すると記憶に定着しやすくなります。

パターン代表例覚え方のヒント
英語頭文字Ctrl+B(Bold)、Ctrl+I(Italic)、Ctrl+U(Underline)、Ctrl+S(Save)、Ctrl+F(Find)、Ctrl+H(Replace = Hiri-kae?)英語の意味と結びつけて記憶
Shift = 拡張版Ctrl+矢印(移動)→ Ctrl+Shift+矢印(選択しながら移動)Shiftを加えると「選択しながら」になることが多い
記号がそのままCtrl+Shift+%(パーセント表示)、Ctrl+Shift+$(通貨表示)記号の見た目と機能が一致している
Fキー = 特殊操作F2(編集)、F4(参照切替)、F9(再計算)Fキーはシステム系の特殊操作が多い

身につけるための3つのステップ

ステップ1 その週に1つのカテゴリを集中して使う

今週は「移動系だけ使う」と決めて、Ctrl+矢印とCtrl+Home/Endを意識的に使い続けます。マウスでスクロールしそうになったらCtrl+矢印に変える、という意識を1週間続けるだけで体に染み込みます。

ステップ2 使いながら新しいものを1つ追加する

前の週に覚えたショートカットが無意識に使えるようになってきたら、新しいショートカットを1〜2個追加します。詰め込まず、1個ずつ確実に自分のものにするペースが大切です。

ステップ3 デスクやモニターに一覧表を貼る

覚えたいショートカットを付箋や小さなメモに書いて、モニターの端やキーボードの脇に貼っておくと、操作のたびに確認でき、定着が早まります。1週間で5回確認すれば、自然と覚えられます。

一度覚えたショートカットでも、しばらく使わないと忘れてしまうのは自然なことです。覚えられないと焦る必要はありません。日常的によく行う操作のショートカットだけを重点的に覚えれば、それだけで十分な効果が得られます。自分の業務で週3回以上やる操作に対応するショートカットを優先しましょう。

クイックアクセスツールバーのカスタマイズ

Excelの画面左上にある小さなアイコン群が「クイックアクセスツールバー(QAT)」です。ここには「元に戻す」や「上書き保存」がデフォルトで並んでいますが、自分がよく使うコマンドを追加することで、マウス1クリックで呼び出せるカスタムショートカットとして活用できます。

クイックアクセスツールバーに追加する方法

追加手順

  • QATの右端にある下向き矢印(▼)をクリック → 「その他のコマンド」を選択
  • または「ファイル」→「オプション」→「クイックアクセスツールバー」から追加
  • 左側のコマンド一覧から追加したいコマンドを選んで「追加」→ 「OK」

QATに追加したコマンドには、自動的に Alt+数字キーのショートカットが割り当てられます。QATの1番目のアイコンは Alt+1、2番目は Alt+2、という具合です。

QATに追加すると便利なコマンド

コマンド名なぜQATに向いているかQAT位置の例
書式のコピー/貼り付けリボンから見つけにくい場所にある。頻繁に使う書式設定に1番目 → Alt+1
フィルターの切り替えCtrl+Shift+L でも呼べるが、QATにあると視覚的にわかりやすい2番目 → Alt+2
値の貼り付けCtrl+Alt+Vからの操作よりも直感的。毎日使う場合に有効3番目 → Alt+3
列幅の自動調整ショートカットキーがなく、ダブルクリックが必要なため4番目 → Alt+4
シートの保護定期的にシートを保護する作業がある場合に5番目 → Alt+5

QATのアイコン順番は自由に並べ替えられます。一番よく使うコマンドを1番(Alt+1)に置いておくと、アルファベットを覚えなくても数字1つで呼び出せるので実用的です。

クイックアクセスツールバーの設定はそのPCのExcelに紐づいています。別のPCで作業するとき(出張・在宅勤務など)にはデフォルトに戻ります。職場と自宅のPCで同じ設定にしたい場合は、「ファイル」→「オプション」→「クイックアクセスツールバー」→「インポート/エクスポート」から設定ファイルを保存・共有できます。

Mac版Excelのショートカット対応表

MacでExcelを使う場面が増えています。BYODを認めている企業や、クリエイター職・デザイン部門ではMacがメインという職場も多いです。MacのExcelはWindowsとほとんど同じように使えますが、ショートカットキーの一部が異なります。

基本的なルールはシンプルで、WindowsのCtrlをMacの⌘(Command)に読み替えるだけで動くものが大半です。例外が多いのはAltキーを使うショートカットで、MacではOptionキーやControlキーに変わるものがあります。また、MacのキーボードはHomeキーとEndキーがなく、代わりに Fn+← / → / ↑ / ↓ を使います。

機能WindowsMac備考
コピーCtrl + C⌘ + CCtrl→⌘に変えるだけ
貼り付けCtrl + V⌘ + VCtrl→⌘に変えるだけ
元に戻すCtrl + Z⌘ + ZCtrl→⌘に変えるだけ
上書き保存Ctrl + S⌘ + SCtrl→⌘に変えるだけ
太字Ctrl + B⌘ + BCtrl→⌘に変えるだけ
検索Ctrl + F⌘ + FCtrl→⌘に変えるだけ
セルの書式設定Ctrl + 1⌘ + 1Ctrl→⌘に変えるだけ
VBAエディタAlt + F11Option + F11AltがOptionに変わる
セル内改行Alt + EnterControl + Option + Enter3キーの組み合わせになる
オートSUMAlt + =⌘ + Shift + TMacでは別のキーに割当
先頭セルへ移動Ctrl + Home⌘ + Fn + ←MacにHomeキーがないため
データ末尾へ移動Ctrl + End⌘ + Fn + →MacにEndキーがないため

基本ルールは「WindowsのCtrl → MacのCommand(⌘)」への読み替えだけです。例外はAltを使うショートカットで、MacではOptionに変わるものと、まったく別のキーになるものがあります。セル内改行(Alt+Enter → Control+Option+Enter)とオートSUM(Alt+= → ⌘+Shift+T)は特に押さえておきましょう。

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