Claudeへの頼み方を直す練習|同じメモから案内文を改善する

同じ架空メモを使い、曖昧な依頼・条件を足した依頼・修正依頼を比べます。完成見本だけでなく、良し悪しを判断する表も用意しました。

「いい感じにまとめて」で返ってきた文が長すぎる。大事な締切が抜ける。そんなときは、「短く、分かりやすく」を重ねるより、誰に何を伝える文章かを指定します。架空の社内勉強会のメモから、案内文を直す練習です。

Claudeへの依頼文は「プロンプト」と呼ばれます。特別な命令の書き方ではなく、普段の日本語で構いません。この練習は、Claudeにログインできれば進められます。ファイル作成や外部アプリとの接続は不要です。

元メモに読者・目的・必須情報・形式の4条件を加えて依頼する。
元メモに読者・目的・必須情報・形式の4条件を加えて依頼する。(説明用の図)

4枚のカードは、依頼を書く前の確認事項です。誰が読むか、何を判断するか、削れない情報は何か、どの長さにするか。この4点を決めてから、下の例を試します。

同じ材料を使って比べる

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【架空の勉強会】
テーマ:社内メモの整理
日時:2026年10月20日 14:00〜15:00
形式:オンライン
対象:事務担当者
定員:20名
参加費:無料
申込期限:2026年10月16日
申込URL:未発行
録画配信:未定
練習用のメモ

このメモを使い、まず新しいチャットで「いい感じの案内文にして」と頼んでみてください。回答を控えたら、別の新しいチャットで次の依頼を送ります。モデルや設定、添付するメモは同じにします。共通指示やメモリーの影響があり得るため、厳密な性能実験ではなく、依頼文を点検する練習として比べてください。

読者・目的・残す情報・形式を指定する

新しいチャットの入力欄へ、下の枠内を全部コピーして送ります。材料のメモも含めてあるので、書き足さずに試せます。

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次のメモをもとに、事務担当者向けの勉強会案内を作ってください。
目的は、参加するかどうかを判断してもらうことです。
本文は200字以内。開催日時、対象者、定員、参加費、申込期限を含めてください。
資料にない情報は追加しないでください。
申込URLと録画配信のような未確定情報は、本文とは別に「公開前の確認事項」として出してください。確認事項は200字に含めません。

【架空の勉強会】
テーマ:社内メモの整理
日時:2026年10月20日 14:00〜15:00
形式:オンライン
対象:事務担当者
定員:20名
参加費:無料
申込期限:2026年10月16日
申込URL:未発行
録画配信:未定
条件を足した依頼

足したのは文章を上手に見せるための言葉ではありません。誰に読ませるか、何を判断してもらうか、何を落とせないか、どんな形で返すかです。こうした明確な条件や例の提示は、Anthropicのプロンプト作成ガイドでも扱われています。

比較する項目自分で確認すること
必須情報日時・対象・定員・参加費・締切の5項目が残っているか
不明点URLや録画の予定を創作していないか
長さ本文が200字以内か。挨拶が本文を圧迫していないか
用途参加判断に必要な案内文になっているか

不満を、直す箇所と残す箇所に分ける

直す箇所と変えない事実を指定し、直した後の文章を元メモと見比べる。
直す箇所と変えない事実を指定し、直した後の文章を元メモと見比べる。(説明用の図)

図の左は変えたい文章、中央は変えたくない事実、右は直した後の確認です。次の修正依頼は、新しいチャットではなく、案内文が返ってきた会話の続きに送ります。

2回目の文もそのまま使えるとは限りません。「もっと自然に」だけでは、語調と一緒に事実まで変わることがあります。直したい箇所を示し、触らない情報も指定します。

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冒頭の挨拶を削り、開催日時から始めてください。
日時・定員・参加費・申込期限は変えないでください。
本文は200字以内のままにし、未確定のURLや録画配信を本文へ追加しないでください。
修正した本文と、公開前の確認事項を分けて返してください。
続けて送る修正依頼
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10月20日14:00〜15:00、事務担当者向けに「社内メモの整理」の勉強会をオンラインで開きます。参加費は無料、定員は20名です。申込期限は10月16日です。

公開前の確認事項
・申込URLは未発行。案内の配信前に確定する。
・録画配信は未定。視聴できると約束しない。
編集部が作った完成見本

この見本はClaudeの実行結果ではありません。言い回しが同じかではなく、必須情報と不明点の扱いを比べるための例です。申し込み先が未確定のため、この状態の文を実際に配信する想定でもありません。

別の仕事に持ち帰る

  1. 自分が内容を確認できる仕事を1つ選ぶ。例は会議の決定事項の整理や、公開済み資料の要約。
  2. 読者、目的、必須情報、出力形式を1行ずつ書く。
  3. 返ってきた文の不満を1か所だけ選び、変更箇所と維持する事実を指定して直す。
  4. 元資料と照合し、根拠のない情報が増えていないか確認する。

練習後に残すのは、万能の長いプロンプトではなく、自分の仕事に必要だった条件です。社内資料を使う前には入力情報の判断基準を確認してください。

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教材内の名称・数値・資料は、はてなベース編集部が作成した架空の例です。回答例は実行ログではなく、確認基準を示すための見本です。図は操作や情報の関係を説明する概念図で、Claudeの実画面ではありません。