ChatGPT Go とは——Plus の半額で何ができて、何ができないか。広告の扱いと、会社で使えない理由

ChatGPT に Plus の半額で使えるプランがあると聞いて、切り替えを考えている方は多いと思います。無料のままでいいのか、Go に上げるべきか、Plus から下げても困らない…

ChatGPT に Plus の半額で使えるプランがあると聞いて、切り替えを考えている方は多いと思います。無料のままでいいのか、Go に上げるべきか、Plus から下げても困らないか。会社で使っているなら、社員に配るプランとして使えるのかも気になります。

調べ始めると、日本語の解説記事が互いに食い違っていることに気づきます。「使えるモデルは 1 種類に固定」と書いてある記事もあれば、「上位モデルも上限付きで使える」と書いてある記事もある。Deep Research が使えるかどうかも、記事によって逆のことが書かれています。

そこで、OpenAI の公式の料金ページと、広告に関する公式の説明をブラウザで直接開いて、書かれている内容だけで整理しました。

ChatGPT Go は、無料版と Plus の中間にある個人向けの有料プランです。日本では 2026 年 1 月 16 日に提供が始まり、発表時の価格は月額 1,500 円でした。入力できる文章の長さは Plus と同じところまで広がり、プロジェクトやスケジュールタスクといった機能も使えます。Plus との差は、GPT-6 世代のモデルを選べないことと、応答が優先されないことです。そして Go には広告が表示されます。無料版に戻すか Plus 以上に上げるかしないと消せません。会社で社員に配る用途には向きません。OpenAI が公式に個人向けと位置づけており、管理者向けの機能も付いていません。

この記事の要約

この記事の調べ方

料金プランの内容は OpenAI の公式料金ページ(日本語表示)を、広告の扱いは OpenAI の公式ページ「ChatGPT での広告のテスト」を、2026 年 9 月 23 日にブラウザで開いて確認しました。提供開始日と日本での価格は ITmedia の報道によります。ほかの解説記事は根拠に使っていません。

ChatGPT Go は、無料版と Plus の中間にある個人向けプラン

OpenAI の公式料金ページは、Go を「利用範囲が拡大」と説明しています。無料版でできることはすべてでき、そのうえでツールを使うメッセージ、アップロードできるファイル、生成できる画像、音声チャット、記憶しておける内容の量がそれぞれ増える、という位置づけです。通常のテキストチャットは無料版から無制限なので、そこは変わりません。

もともと 2025 年 8 月にインドで始まったプランで、170 か国以上へ広がったのち、2026 年 1 月 16 日に日本を含む全地域で提供が始まりました。発表時の日本での価格は月額 1,500 円です。Plus の半額という位置づけになります。

表示される価格は接続元の国の通貨になります

公式の料金ページは、開いた場所に応じて表示する通貨を切り替えます。ただし公式の説明では、購入は米ドル建てが基本で、現地の通貨で請求されるのは一部の国だけです。解説記事によって 1,400 円と 1,500 円で食い違っているので、契約する前に購入画面で実際の請求額を確認してください。全プランの価格の一覧はChatGPT 料金プランの比較記事にまとめています。

無料版から上げると、入力できる長さが Plus と同じになる

公式の比較表から、無料版と Go の差が大きいところを抜き出します。数値はすべて公式ページに書かれているとおりです。

項目無料版Go
通常のテキストチャット無制限無制限
(GPT Instant)27K54K
1 回に入力できる量の目安約 12 ページ分約 40 ページ分
推論モデルのコンテキストウィンドウ場合によって異なる256K
推論モデルへの入力の目安場合によって異なる約 320 ページ分
音声チャット上限あり拡張
メモリ上限あり上限の記載なし(「拡張」は Plus 以上)
ファイルアップロード上限あり上限の記載なし
画像生成上限あり上限の記載なし
データ分析上限あり上限の記載なし
プロジェクト使える使える
スケジュールタスク使えない使える
カスタム GPT の作成と共有使えない使える

注目すべきは入力できる量です。無料版では約 12 ページ分までしか一度に渡せませんが、Go では約 40 ページ分になります。これは Plus とまったく同じ値です。長い資料を読ませたい、長い会話を続けたいという使い方なら、Go で足ります。ただしこの数値は公式ページも目安と断っており、使っている機能やメモリの内容によって変わります。また、スケジュールタスクとカスタム GPT の作成は、無料版では使えず Go から使えるようになります。「上限の記載なし」は無制限という意味ではなく、公式ヘルプは「無料版より上限が引き上げられている」と説明しています。

無料版・Go・Plus の 3 プランを並べ、入力できる量とプロジェクトは Go と Plus が同じ、GPT-6 世代のモデルと応答の速さと広告で分かれることを示した図
入力できる量もプロジェクトも、Go と Plus で同じです。分かれるのは、最新世代のモデルと応答の速さと広告です。

Plus から下げると、GPT-6 世代のモデルと応答の速さを失う

公式の比較表で、Plus にあって Go に無いものを並べます。ここが Go を選ぶかどうかの分かれ目です。

Plus にあって Go に無いもの何が困るか
GPT-6 Astra、GPT-6 Sol、GPT-6 Luna最新世代のモデルを選べない。Go で使えるのは GPT-5.6 Luna と GPT-5 Thinking Mini、それに制限付きの GPT-5.6 Terra。
GPT-5.6 Sol、GPT-5.6 Sol Pro、レガシーモデル1 つ前の世代の上位モデルと、過去のモデルも選べない
優先的な応答公式表では、無料版と Go が「帯域幅と可用性に制限あり」、Plus 以上が「高速」。混み合う時間帯に待たされる。
ChatGPT ワークのフル機能Go はデスクトップアプリでの制限付き利用にとどまる。Plus はデスクトップ・ウェブ・モバイルで使える。
Deep Research と Codex の上限緩和どちらも Go では上限付き。回数を多く使いたいなら Plus。
メモリの拡張Go にもメモリはあるが、「拡張」扱いは Plus 以上
Thinking による画像生成、インタラクティブな表やグラフ凝った図表を作らせる用途では差が出る
サイト、社内ツールに接続するアプリ、開発者モード、記録モード外部のツールとつないで使う用途は Plus 以上
新機能を試せる機会新しい機能が来るのが遅れる

逆に、プロジェクト、共有プロジェクト、スケジュールタスク、カスタム GPT の作成と共有は、公式の比較表では Go も Plus と同じく使えることになっています。案件ごとに会話とファイルをまとめる使い方なら、Plus から Go に下げても失いません。

公式ページの中で記述が割れています

同じ料金ページでも、プランの紹介カードは「Plus のすべてに加え」の側に「プロジェクト、スケジュール済みタスク、カスタム GPT」を並べており、下の比較表では Go の欄も使える扱いになっています。公式ヘルプの「ChatGPT Go とは?」は「プロジェクト、タスク、カスタム GPT、およびライブラリへのアクセスは、現在の機能の提供状況およびストレージの制限に従います」と書いており、比較表の側と整合します。日本語の解説記事の説明が食い違っているのは、この公式ページの中の食い違いが原因だと思われます。契約前に、購入画面と自分のアカウントで実際に使えるかを確認してください。

モデルについて解説記事と食い違う点

「Go で使えるモデルは 1 種類に固定」と書いている記事がありますが、公式表では GPT-5.6 Luna と GPT-5 Thinking Mini が使え、推論するモデルも選べます。一方で「Deep Research は Go では使えない」という説明も見かけますが、公式表では無料版と Go の欄がどちらも「上限あり」で、回数の制限付きで使えます。モデルの世代ごとの違いはChatGPT のモデル比較記事にまとめています。

Go には広告が表示され、お金を払っていても消せない

公式の料金ページには、Go の説明の末尾に「このプランには広告が表示される場合があります」と書かれています。ここが Plus との一番はっきりした違いです。

OpenAI の公式の説明によると、広告の対象は無料版と Go にログインしている成人のユーザーで、Plus、Pro、Business、Enterprise、Education では表示されません。日本での提供開始は 2026 年 8 月 11 日です。その前に、広告を扱うためのプライバシーポリシーの改定が 2026 年 6 月 10 日に公表され、6 月 22 日に発効しています。

広告について公式に書かれていること内容
対象のプラン無料版と Go。Plus、Pro、Business、Enterprise、Education では表示しない。
表示の仕方スポンサー提供であることを必ず明示し、通常の回答と視覚的に区別する
回答への影響広告は ChatGPT の回答に影響を与えない
広告主が受け取る情報表示回数やクリック数などの集計情報のみ。チャット、履歴、メモリ、個人情報にはアクセスできない。
表示する広告の決め方会話のトピック、過去のチャット、広告へのこれまでの反応と照合して決める
表示しない場合18 歳未満と判断したアカウント。健康、メンタルヘルス、政治などの機微なトピック。
利用者ができること個別の広告を非表示にする、理由を確認する、広告データをワンタップで削除する、個人設定を管理する

ここで気をつけたいのが、広告をやめる方法です。公式の説明はこう書いています。

広告を表示したくない場合は、Plus または Pro プランにアップグレードするか、無料プランで広告をオプトアウトして、1 日あたりの無料メッセージ数を減らすことで対応可能です。

OpenAI「ChatGPT での広告のテスト」(2026 年 9 月 23 日参照)

無料版には、広告を切る選択肢があります。かわりに 1 日あたりのメッセージ数が減り、画像生成や Deep Research など一部の機能が使えなくなります。では Go はどうかというと、公式ヘルプが専用の項目で答えています。広告なしの設定は無料版だけのもので、有料プランで広告を消したいなら「無料版に戻す」か「Plus や Pro に上げる」かのどちらかだ、と書かれています。Go のまま広告を消すことはできません。

広告を見たくないだけなら、無料版のほうが広告が少ない

ここまでを並べると、ひとつ妙なことが起きているのが分かります。広告を切れるのは無料版で、切れないのはお金を払っている Go です。

プラン月額広告
無料版(そのまま)0 円表示される
無料版(広告をオプトアウト)0 円表示されない。かわりにメッセージ数が減り、画像生成や Deep Research が使えなくなる。
Go有料表示される。Go のままでは切れない。
Plus 以上有料表示されない

つまり「広告が出るのが嫌なだけ」という理由で無料版から Go に上げると、目的は達成できません。広告を消すことが目的なら、選ぶのは Plus です。Go を選ぶ理由は、広告ではなく、入力できる量と利用枠が増えることにあります。

逆に言えば、たくさん使いたいわけではなく広告だけが気になるなら、無料版のままオプトアウトするのが一番安く済みます。送れる数が減り、画像生成や Deep Research が使えなくなるのを受け入れられるかどうかが分かれ目です。

学校や非営利団体には別の選択肢があります

公式の FAQ には、個人向けプランとは別の枠が書かれています。Go を検討する前に、こちらに当てはまらないか確認する価値があります。

対象内容
米国の K–12(幼稚園から高校)の教員無料プラン ChatGPT for Teachers を 2027 年 6 月まで提供
大学キャンパス全体で使える ChatGPT Edu
非営利団体ChatGPT Business または Enterprise を最大 75% 割引

学校向けの 2 つについては、強化されたセキュリティとプライバシーの管理機能が含まれると公式に書かれています。学校や団体でまとめて使うなら、個人向けの Go を人数分そろえるより条件が良くなります。

会社で社員に配るプランとしては使えない

安いので社内に配れないか、と考える方もいると思います。公式の FAQ がこの点をはっきり書いています。

Go、無料版、Plus の各プランは、個人向けに設計されています。Business と Enterprise は企業向けプランです。企業向けプランは、ユーザー2名からご利用いただけます。

OpenAI 公式料金ページの FAQ(2026 年 9 月 23 日参照)

会社として使う場合に効いてくるのは、価格だけではありません。誰がどのアカウントを持っているかを一覧できる管理画面、退職時にまとめて止める機能、監査に出せる記録。公式の比較表では、これらはすべて無料版から Pro までの個人向けプランで「いいえ」になっています。個人向けのプランを人数分そろえても、この部分は手に入りません。なお、入力した内容を学習に使わせない設定は、個人向けプランでも変更できます。

広告の観点もあります。Go では会話のトピックや過去のチャットをもとに広告が選ばれます。広告主にチャットの中身が渡ることはないと公式に書かれていますが、業務の会話をもとに広告が出ること自体を、社内の規程として許容できるかは別の判断になります。

個人で契約したものを業務に使う場合

社員が個人で Go を契約して業務に使うと、会社は誰が何を入力したかを把握できません。入力してよい情報の線引きと、業務では法人プランを使うという決めごとを先に置いてください。

どれを選ぶか

  • 個人で、長い資料を読ませたり長い会話を続けたりしたい。案件ごとに会話をまとめたい。最新世代のモデルにはこだわらない。広告は気にならない。この条件なら Go が合います。
  • 最新の GPT-6 世代を使いたい、混み合う時間でも待たされたくない、Deep Research を多く使いたい、広告を出したくない。ひとつでも当てはまるなら Plus です。
  • 会社として複数人で使う。この場合は Go ではなく Business か Enterprise です。2 名から契約できます。
  • たまにしか使わず、長い資料も渡さない。この場合は無料版のままで足ります。広告が気になるなら切れますが、メッセージ数が減り画像生成や Deep Research が使えなくなります。

迷ったときの順番としては、まず「会社の業務で使うのか、個人で使うのか」を分けてください。業務なら個人向けプランは候補から外れます。個人で使うなら、次に「最新世代のモデルと応答の速さが要るか」で Go と Plus が分かれます。AI エージェントとは何かを含め、ChatGPT で何をしたいかがはっきりしていると、この判断は早く付きます。

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