読みやすい文章と、正しい文章は別です。Claudeが作った要約や案内文を仕事で使う前に、元資料へ戻って確認する練習をします。今回は、編集部が意図的に誤りを入れた回答例を使います。
前半は、このページとメモ用紙だけで取り組めます。Claudeの契約や設定は必要ありません。「照合」は2つを見比べること、「根拠」は正しいと判断するための資料や計算のことです。元の資料と回答を見比べ、違いを5つ見つけてください。

図は左から読みます。文章を日付や人数などの情報に分け、それぞれを元資料と見比べ、間違いや不明点を残したまま人に渡さない、という順番です。
元資料を先に読む
資料名:開催概要A
勉強会名:社内メモの整理
日時:2026年10月20日 14:00〜15:00
定員:20名
申込者:16名(2026年10月10日時点)
参加費:無料
録画配信:未定資料名:準備状況B
スライド:10枚のうち8枚が完成
申込URL:未発行
案内メール:下書き作成済み、未送信回答例にある5つの誤りを探す
勉強会は10月21日14:00〜15:00に開催します。定員20名に対して16名が申し込んでおり、申込率は90%です。録画も配信します。スライドは全10枚が完成し、案内メールは送信済みです。日付に線を引き、割合を計算し、未定・進行中・完了を区別して読んでみてください。これは実際のClaude出力ではなく、誤りの種類を練習するための文章です。答えを見る前に、自分で5か所挙げてみます。
答え合わせ:元資料のどこを見れば直せるか
ここから先は答えです。まだ探している方は、上の資料と回答例へ戻ってください。見つけた箇所について「どこが違うか」「どの資料で確認したか」を書いてから読み進めます。

| 回答例の記述 | 正しい内容と根拠 |
|---|---|
| 10月21日 | 開催概要Aは10月20日 |
| 申込率90% | 16÷20×100=80%。分母は定員20名 |
| 録画も配信 | 開催概要Aでは未定。配信の約束はできない |
| 全10枚が完成 | 準備状況Bでは8枚完成。残り2枚 |
| メールは送信済み | 準備状況Bでは下書きのみ。未送信 |
数字が合っていても、何の割合なのかは別に確認します。この例の80%は定員に対する申込者の割合であり、当日の出席率ではありません。「16名」の集計時点も10月10日です。
勉強会は10月20日14:00〜15:00に開催予定です。10月10日時点で、定員20名に対して16名が申し込んでおり、定員に対する申込率は80%です。録画配信は未定です。スライドは10枚中8枚が完成しています。案内メールは下書き作成済みで、まだ送信していません。Claudeには照合表を作らせ、人が原資料へ戻る
ここからはClaudeを使う追加の練習です。「照合表」は、回答と資料を並べて比較する表のこと。下の枠には依頼・資料・回答例を全部入れてあります。Claudeの新しいチャットへ枠内の全文を貼り付けて送ってください。
以下の回答案を、原資料AとBだけで点検してください。
回答案の情報ごとに「回答案の記述」「元資料の記述と資料名」「一致・不一致・資料に記載なし」「訂正案」の表を作ってください。
割合は、何人を何人で割るかと計算式を明記してください。
資料にないことは推測せず、記載なしとしてください。
【原資料A】
資料名:開催概要A
勉強会名:社内メモの整理
日時:2026年10月20日 14:00〜15:00
定員:20名
申込者:16名(2026年10月10日時点)
参加費:無料
録画配信:未定
【原資料B】
資料名:準備状況B
スライド:10枚のうち8枚が完成
申込URL:未発行
案内メール:下書き作成済み、未送信
【回答案】
勉強会は10月21日14:00〜15:00に開催します。定員20名に対して16名が申し込んでおり、申込率は90%です。録画も配信します。スライドは全10枚が完成し、案内メールは送信済みです。この照合表もAIの出力なので、そのまま正解にはしません。指摘された箇所を元資料で開き直し、計算は電卓や表計算でも確かめます。同じ回答を何度も聞いて一致したことだけでは、事実確認になりません。
不明と言えるようにすること、回答の根拠を示させることは、Anthropicの誤回答を減らすための案内でも扱われています。間違いを減らす工夫であって、正確性の保証ではありません。
Webの情報を使う場合は、リンク先まで確認する
- リンクが開くかだけでなく、回答の主張を実際に裏付けている箇所があるか読む。
- 公開日・更新日と、説明している製品・プラン・地域が対象に合うか見る。
- 原典が見つからない引用や数値は未確認として残し、そのまま社外へ出さない。
完了の目安
5つの誤りについて、根拠を示して訂正できればこの練習は完了です。実務では、未確認事項と確認担当者を残してから共有を判断します。契約・法務・医療など専門判断を含む用途は、この教材だけで判断せず担当者の確認を通してください。
教材内の名称・数値・資料は、はてなベース編集部が作成した架空の例です。回答例は実行ログではなく、確認基準を示すための見本です。図は操作や情報の関係を説明する概念図で、Claudeの実画面ではありません。