生成AI 13サービス徹底比較【2026年9月更新】|Claude・ChatGPT・Gemini・Copilot に Grok・Kimi・DeepSeek・Sakana を加えて選び直す

比べる相手が4つでは足りなくなった。Grok・Perplexity・Kimi・DeepSeek・日本の Sakana Namazu などを加えた13サービスを、料金・できること・入力したデータの扱いの3点で並べ直す。中国発の3つは安いものと高いものがあり、データの保存先と学習利用の扱いが判断の分かれ目になる。

この記事は2026年3月に公開した4サービスの比較を、2026年9月17日時点で作り直し、9月23日に、前日に出た Claude Opus 5.5 と GPT-6 Sol・GPT-6 Luna、性能の数値を反映しました。比べる相手が4つでは足りなくなりました。Grok、Perplexity、Meta AI、Mistral の Vibe、Kimi・DeepSeek・Qwen といった中国発のサービス、そして日本語に特化した Sakana Namazu が、無視できない価格と性能で並んでいます。

今回は13サービスを、料金・できること・入力したデータの扱い、そして性能の4点で横に並べます。どれが一番優れているかではなく、どの業務に何を割り当てるかを決めるための記事です。

個人で1本だけ契約するなら、用途で選ぶ。文章と長文読解は Claude、なんでも1つで済ませたいなら ChatGPT、Google の書類が中心なら Gemini、Office が中心なら Copilot、調べものが中心なら Perplexity。中国発の3つは安いものがある一方、モデルによっては米国勢より高い。データの保存先と学習利用の扱いはサービスと契約で違うので、業務で使うなら法人プランを選び、学習に使われない条件になっているかを先に確認する。

この記事の要約

先に結論——用途別のおすすめ

13サービスの比較を読む前に、結論を置きます。以下は当社が業務で使い分けている割り当てで、月額の合計を抑えつつ、それぞれの得意分野に寄せた形です。

やりたいことおすすめ理由
長い資料を読ませて要約・分析させるClaude長文を通して読んだときの正確さが安定している。無料プランでも Sonnet 5 が使える
1つのサービスで文章も画像も音声も扱いたいChatGPTテキスト、画像生成、音声会話、Web検索が1画面にそろう
Gmail・Googleドキュメント・スプレッドシートの中で使いたいGeminiGoogle Workspace に直接組み込まれる。動画生成も上位プランで使える
Word・Excel・PowerPoint の中で使いたいCopilotOffice の各アプリに最も深く入り込む。Claude も Microsoft 365 向けの連携を提供している
出典付きで調べものをするPerplexity検索に特化し、回答に出典が付く。通常の検索は無料でも実質無制限
Xの投稿など、いま起きていることを追うGrokX の投稿を直接読みに行ける
EU圏にデータを置きたいVibe(Mistral)フランスの会社で、データの既定の保存先がEU内。ただし機能によってはEU外へ一時的に送られる
費用を極力かけずに大量に処理するDeepSeek / QwenAPI単価が米国勢より安い。ただしデータの保存先と学習利用は要確認
日本語の書類を、日本の商習慣に沿って書かせたいSakana Namazu日本語と日本の商習慣に特化した国産API。円建ての支払いに対応する法人プランがある
調べて資料まで作らせるManus会話ではなく成果物を返すエージェント型。使った分だけ持ち点(クレジット)が減る

表にある各サービスの詳しいモデルの違いは、Claude のモデル比較、ChatGPT のモデル比較、Gemini の完全ガイドにまとめています。

13サービスの立ち位置

まず全体像です。開発元の国と、何を売りにしているかで5つに分かれます。

13サービスを5つのグループに分けた図。汎用チャットの大手がClaude・ChatGPT・Gemini・Copilot、新興と専門が Grok・Perplexity・Meta AI・Vibe、低価格で重みを公開している中国発がKimi・DeepSeek・Qwen、日本発がSakana Namazu、作業を任せるエージェント型がManus
13サービスの立ち位置。色は開発元の国を示す(作成 はてなベース株式会社)
グループサービスどういうものか
汎用チャット(大手)Claude / ChatGPT / Gemini / Copilot仕事の相棒として1本選ぶならこの4つ。機能がひととおりそろい、法人向けの管理機能もある
汎用チャット(新興・専門)Grok / Perplexity / Meta AI / Vibe得意分野がはっきりしている。大手の代わりというより、足りない部分を埋める使い方が向く
低価格・重み公開(中国発)Kimi / DeepSeek / Qwenモデルの中身(重み)を公開しており、安いものは単価が大きく下がる。データの保存先と学習利用の条件が判断の分かれ目
日本発Sakana Namazu日本語と日本の商習慣に寄せた国産のAPI。個人向けのチャット画面は用意されておらず、業務システムに組み込んで使う
エージェント型Manus会話ではなく成果物を返す。調べて、資料を作って、提出するところまでを任せる

この記事で扱うのは、人が画面を開いて使うサービスです。開発者が端末から動かす道具の話は、別の記事で35種を整理しました。名前が似ていて紛らわしいものが多いので、Claude と Claude Code の違いが分からない場合は先にAI開発ツール35種の見分け方を読んでください。

個人向けの料金——月5ドルから200ドルまで

個人が払う金額は、大きく3つの帯に分かれます。無料のまま使える帯、月5ドルから20ドルの帯、そして月100ドルから200ドルの帯です。

個人向けの月額を3つの帯に分けた図。0ドルの帯にDeepSeek・Qwen Studio・Kimiと各社の無料枠、5〜20ドルの帯にGoogle AI Plus 4.99ドル・Meta One Core 7.99ドル・ChatGPT Go 8ドル・Vibe Pro 14.99ドル・Claude Pro 20ドル・ChatGPT Plus 20ドル・Google AI Pro 19.99ドル・Microsoft 365 Premium 19.99ドル・Perplexity Pro 20ドル・Manus Pro 20ドル、100〜200ドルの帯にClaude Max・ChatGPT Pro 100ドル・Google AI Ultra・Perplexity Max・SuperGrok上位
個人向けの月額。金額は各社の公式表示(米ドル)(作成 はてなベース株式会社)
サービス無料プラン個人の有料プラン上位プラン
ClaudeSonnet 5 が使える。5時間ごとの利用枠で、送れる回数は混み具合や内容で変わるPro 20ドル(年払いで実質17ドル)Max 100ドル(Pro の5倍)・200ドル(20倍)。最上位の Fable 5.1 を週の上限の半分まで使える
ChatGPTGPT-5.6 Luna のテキストチャットは無制限(不正利用の対策による制限はある)Go 8ドル、Plus 20ドルPro 100ドル。200ドルの上位は2026年9月10日から新規申込を停止中
GeminiGemini 3系 FlashGoogle AI Plus 4.99ドル、AI Pro 19.99ドルAI Ultra 99.99ドル・199.99ドルの2段
Copilotチャットと画像生成Microsoft 365 Personal・Family にも Copilot が付く。Premium は 19.99ドル(年額199.99ドル)個人向けは Premium が最上位
Grokあり日本のアプリ内課金で月1,500円・5,000円月15,000円・50,000円(2026年8月時点)
Perplexity通常の検索は実質無制限。Pro検索は1日3回、Research は月1回Pro 20ドル(年払い200ドルで実質16.67ドル)Max 200ドル(年払い2,000ドル)
Meta AIあり。負荷の高い一部機能では日次・月次の制限を試験導入Meta One Core 7.99ドルPremium 19.99ドル
Vibe(旧 Le Chat)ありPro 14.99ドル(欧州は14.99ユーロ)上位は法人向けのみ
Kimi / DeepSeek / Qwenチャットは無料のまま使えるKimi には個人向けの月額プラン(月49〜699人民元の4段)があるDeepSeek と Qwen は API の従量課金が中心
Sakana Namazuなし(個人向けのチャット画面がない)使った分だけの従量課金法人プランは円建ての支払いに対応
Manus1日300クレジットPro は月20ドルから、月4,000クレジットから上位の枠と Team プランがある

目を引くのは、月20ドルの帯に多くのサービスが並んでいることです。同じ金額で何ができるかを比べると、ChatGPT Plus と Google AI Pro が機能の幅で広く、Claude Pro は文章の質に寄っています。Perplexity Pro は検索に振り切っており、検索の裏側で GPT-5.6 Terra や Claude Sonnet 5 を使えます。最上位のモデルを検索で使いたい場合は Max が必要です。

価格を下げる動きも出ています。Google AI Plus は月4.99ドル、Meta One Core は月7.99ドル、ChatGPT Go は月8ドル、Vibe Pro は月14.99ドル。20ドルが上限だと感じている個人にとって、この帯は選択肢が増えました。

上位プランの100ドルから200ドルの帯は、主に使える量を増やすための金額です。ただし上限が無くなるわけではなく、使えるモデルや機能も変わります。Perplexity の Max は調査機能でより高性能なモデルを使うと公式に説明されており、Claude の Max も上限は残ります。各社の細かい料金はClaude の料金ガイド、ChatGPT の料金ガイド、Gemini の料金ガイドにまとめています。

性能はどこで差が付くか

料金の次に知りたいのは、結局どれが賢いのかです。ここは注意して読む必要があります。各サービスが使っているモデルは毎月のように入れ替わり、公表されている数字は測り方も条件も違うためです。この章では、複数のサービスを同じ条件で測っている公開の指標だけを使い、確認した日付を添えて並べます。

前提として、比べているのはサービスではなく、その裏で動いているモデルです。たとえば ChatGPT の中身は GPT 系、Claude の中身は Claude 系、Copilot の中身は契約によって複数社のモデルが切り替わります。サービス名とモデル名が一対一ではない点に注意してください。

総合スコアと費用の散布図。縦軸はArtificial AnalysisのIntelligence Index、横軸は評価の作業1件あたりの費用の対数目盛り。Claude Opus 5.5がスコア58で最上位、Claude Fable 5.1とGPT-6 Astraが53、Meta の Muse Spark 1.3 とGPT-6 Solが48、Grok 4.7が46、Qwen3.8 MaxとGLM-5.3が45、Kimi K3が44、Gemini 3.8 Flashが41、DeepSeek V4.1 Flashが39。DeepSeek V4.1 Flash は1件あたり0.27ドルと最も安い
総合スコアと費用の関係。2026年9月23日に Artificial Analysis の一覧で確認した値(作成 はてなベース株式会社)

この図から読めることは3つあります。1つ目は、9月22日に出た Claude Opus 5.5 が58で抜け出し、Claude Fable 5.1 と GPT-6 Astra の53を5ポイント上回ったこと。2つ目は、同じスコアでも費用が大きく違うことです。53で並ぶ Fable 5.1 と GPT-6 Astra でも、1件あたりの費用は5.98ドルと3.26ドルで2倍近く開きます。3つ目は、中国発のモデルが左下から中央へ食い込んできていることです。DeepSeek V4.1 Flash は1件あたり0.27ドルで、最上位の20分の1ほどの費用でスコア39に届いています。

ただし、首位の差をそのまま実力の差と読むのは早計です。Opus 5.5 を出した Anthropic 自身が、発表の中で「この水準になると、ベンチマークの差は、実際の違いを見分ける目安として以前ほど頼れなくなった」と書き、社内で使う限り Opus 5.5 と Fable 5.1 の差はスコアが示すより小さいとしています。

モデル提供元総合スコア評価の作業1件あたりの費用
Claude Opus 5.5Anthropic(米)585.98ドル
Claude Fable 5.1Anthropic(米)535.98ドル
GPT-6 AstraOpenAI(米)533.26ドル
Muse Spark 1.3Meta(米)481.60ドル
GPT-6 SolOpenAI(米)481.06ドル
Grok 4.7xAI(米)462.73ドル
Qwen3.8 MaxAlibaba(中)455.41ドル
GLM-5.3Z AI(中)452.01ドル
Kimi K3Moonshot AI(中)442.00ドル
Gemini 3.8 FlashGoogle(米)411.24ドル
DeepSeek V4.1 FlashDeepSeek(中)390.27ドル

同じモデルでも、どれだけ考えさせるかの設定でスコアと費用が変わります。表に載せたのは各モデルで最もスコアの高い設定の値を1つずつで、同点なら費用の安いほうを取りました。費用の列は、Artificial Analysis が評価の作業1件をこなすのにかかった金額です。9月17日版のこの記事では「100万トークンあたりの価格」と書いていましたが、この列は評価の作業1件あたりの費用なので書き改めました。Gemini はこの一覧で Flash 系が最上位に来ており、Pro 系は古い版の数値しか載っていません。前回載せた Claude Opus 5 と GPT-5.6 Sol は、9月23日時点の一覧から外れていました。

コードを書かせる仕事では、指標が変わってきた

開発の現場で長く使われてきた SWE-bench Verified という指標は、上位が9割台に固まって差が出にくくなりました。そこで、実際に端末でコマンドを打って66件の作業を完了できるかを測る Terminal-Bench 4.0 が判断材料として使われています。

Terminal-Bench 4.0 の成功率を並べた棒グラフ。Claude Opus 5.5 が66.4パーセント、Claude Mythos 5.1 が60.9パーセント、GPT-6 Astra が57.7パーセント、Claude Fable 5.1 が55.8パーセント、Claude Opus 5 が51.8パーセント、GLM-5.3 が41.8パーセント、Grok 4.7 が38.0パーセント、GPT-5.6 Sol が37.3パーセント、DeepSeek V4.1 Flash が31.2パーセント
端末で実際に作業させたときの成功率。2026年9月23日時点で19モデルが評価済み(作成 はてなベース株式会社)

首位は9月22日に出た Claude Opus 5.5 の66.4パーセントです。ただしこれは Anthropic が最も高い設定で測った発表値で、この一覧に載っている数字はどれも第三者が検証したものではありません。2位の Claude Mythos 5.1 は限られた相手にしか提供されていないため、一般に契約して使えるモデルでは Opus 5.5 の次が GPT-6 Astra(57.7パーセント)、Claude Fable 5.1(55.8パーセント)の順です。中国発の GLM-5.3 が41.8パーセントで続き、新しく載った Grok 4.7(38.0パーセント)と GPT-5.6 Sol(37.3パーセント)を上回りました。コードを書かせる用途でも中国発が選択肢に入り始めています。

日本語の性能は別に測る必要がある

ここまでの指標は英語の問題が中心です。日本語で使うなら、日本語で測った指標を見る必要があります。国内では Weights & Biases の Nejumi リーダーボードが広く参照されています。2026年9月1日版の第4版では Claude Opus 5 が総合0.8720で首位に立ちました。Claude Opus 5.5 と GPT-6 Sol はこの版より後に出たため、まだ評価されていません。

第4版は、意味の理解・構文・推論・知識・翻訳・要約・コード生成といった一般的な日本語の能力と、安全性・指示への追従・作り話のしにくさの2軸で評価します。英語の指標で上位のモデルが日本語でも上位とは限らないため、日本語の業務で使うならこちらを見てください。

注目すべきは3位です。重みが公開されている Qwen3.8 が0.8598で、公開モデルとして初めて0.85を超え、首位との差が0.012ほどまで縮まりました。8位に Kimi K3(0.8432)、9位に Gemini 3.1 Pro(0.8430)が並びます。日本語だからといって米国勢が有利とは言えない状況です。

国産の Sakana Namazu は、まだ横に並べて比べられない

この記事で13番目に挙げた Sakana Namazu については、ここまでの3つの指標のどれにも数字がありません。総合スコアの一覧にも、端末作業の一覧にも、日本語の Nejumi 第4版(2026年9月1日版)にも載っていないのが2026年9月17日時点の状況です。

公開されているのは、Sakana AI が自社で測った、土台にしたモデルとの比較です。政治的な中立性を測る FairPoliticsQA で34.10パーセントから56.30パーセントへ上がったこと、日本語の指示にどれだけ従えるかを測る JFBench で土台を上回ったことが示されています。数学・知識・コードの指標では土台と同等を保った、という書き方です。

ここで注意したいのは、比較の相手が自社の土台モデルである点です。GPT や Claude と同じ条件で日本語の業務を解かせた結果は、公開されていません。翻訳については Google 翻訳・DeepL・Claude Opus 4.8 を上回ったという発表がありますが、これも Sakana AI 自身が実施した評価です。

実務での判断としては、日本語の書式や敬語が中心の業務で候補に入れる価値はある一方、他社と比べてどれだけ賢いかは現時点の公開情報では決められません。導入を検討するなら、自社の書類を10件ほど流して、Claude や GPT と読み比べるのが確実です。

数字をそのまま信じないための3つの注意

  • 測り方が違うものを並べない 同じ「総合スコア」でも、集計している会社が違えば数字の意味が違う。この記事では1つの一覧から取った値だけを表にした
  • 順位の差をそのまま実力の差と読まない 9月23日時点では総合スコアも端末作業も Claude Opus 5.5 が5ポイント以上抜けているが、開発元の Anthropic 自身が、実際に使ったときの差はスコアが示すより小さいと書いている。順位よりも、どの群にいるかを見る
  • 自社が測った数字は、自社に有利な条件になりやすい 土台にしたモデルとの比較や、自社が選んだ相手との比較は、第三者が同じ条件で測った指標とは分けて読む
  • 自分の仕事で試すのが最も確実 指標は平均の話で、契約書の読解、日本語のメール、社内の書式に沿った資料作りといった個別の仕事の出来は測っていない。候補を2つに絞ってから、実際の仕事を10件ほど流して比べるのが早い

法人向けの料金と、選ぶときの分かれ目

チームで導入する場合は、金額よりも管理機能とデータの扱いが判断材料になります。主要なサービスの法人プランを並べます。

サービス法人プラン月額(1人あたり)備考
ClaudeTeam(標準席 / プレミアム席)25ドル / 125ドル(年払いは20ドル / 100ドル)独立したAIツールとして使える
ChatGPTBusiness(標準席 / プレミアム席)25ドル / 125ドル(年払いは20ドル / 100ドル)2〜200名が対象
GeminiGoogle Workspace の対象プランに含まれるWorkspace の料金内(旧アドオンは2025年に販売終了)Gmail・ドキュメント・スプレッドシートに統合される
CopilotCopilot Business / Microsoft 365 Copilot18ドル(定価21ドル・条件つき) / 30ドル(年払い)Office の各アプリに入り込む
PerplexityEnterprise Pro / Enterprise Max40ドル / 325ドル調査業務が中心の部署向け
Vibe(Mistral)Team24.99ドル既定の保存先はEU。学習利用は管理者が組織単位で外す
GrokGrok Business / Grok EnterpriseBusiness は30ドル、Enterprise は見積り社内の1つのアカウントでログインする仕組みや詳しい操作ログは Enterprise 側
Sakana Namazu法人プラン従量課金(初期費用と月額なし)円建ての支払いに対応。日本の企業向けの導入相談ができる
ManusTeam20ドル(2名から)使った分だけクレジットが減る方式

Copilot の18ドルは定価21ドルに対する割引価格です。2026年7月1日から12月31日までの申し込みが対象で、年間契約が必要、割引が適用されるのは初年度のみです。対象は既存の Microsoft 365 Business プランの契約者に限られます。

個人向けでも変更がありました。Copilot Pro(月20ドル)は新規販売を終了し、個人向けの最上位は Microsoft 365 Premium になりました。ただし Office 連携が Premium だけになったわけではなく、Microsoft 365 Personal と Family にも Copilot は付きます。法人で Office 連携を使う場合は Copilot Business か Microsoft 365 Copilot が対象です。

すでに使っている業務ツールで決めるのが最も失敗しにくい選び方です。Google Workspace が中心なら Gemini、Microsoft 365 が中心なら Copilot、どちらにも縛られたくないなら Claude Team か ChatGPT Business。Copilot と Gemini で迷う場合は中小企業はどちらを選ぶべきかの記事で細かく比べています。

入力したデータがどう扱われるか——ここだけは規約で確認する

料金と機能の次に、業務で使うなら必ず見る項目があります。入力した文章やファイルが、モデルの学習に使われるかどうかと、どこの国のサーバーに保存されるかです。

入力したデータの扱いを3つに分けた図。法人プランは学習に使わないと各社が明記、個人の無料・有料プランは会社とプランで異なるため既定値の確認が必要、中国発の3サービスは保存先と学習利用がサービスと契約で異なるため契約ごとの確認が必要
入力したデータの扱い。業務利用の可否はここで決まる(作成 はてなベース株式会社)

米国のサービスは、法人プランであれば入力を学習に使わないと明記しています。Claude Team と Enterprise、ChatGPT Business と Enterprise、Gemini の法人プラン、Copilot Business のいずれもそうです。機密情報を扱うなら個人プランではなくこの段から選んでください。

Mistral の Vibe は少し扱いが違います。通常は学習の対象で、Team プランでは管理者が組織全体をまとめて対象から外す操作をします。既定で対象外と明記されているのは Enterprise です。個人向けのプランも会社ごとに扱いが違い、設定や申請で外せる場合があります。既定でどうなっているかを確認せずに社内の資料を貼り付けるのは避けてください。

中国発の3サービスは、サービスと契約で条件が分かれます。DeepSeek はデータを中国国内のサーバーに保存すると説明されています。Kimi は個人向けのチャットが学習に使われる場合がある一方、申請すれば対象から外せ、API と法人向けプランは学習に使わないとしています。Qwen は Alibaba Cloud のサービスとして提供され、シンガポール・東京・米国・欧州など地域を選べます。「中国発だから全部が中国に保存される」という理解は正確ではないので、使うサービスと契約ごとに確認してください。

3社とも、モデルの中身(重み)を公開している点は見逃せません。DeepSeek は商用利用と改変を許すライセンスで重みを公開しており、自社のサーバーで動かせば通信が外に出ません。データを外に出せない業務でこそ、この選択肢が効いてきます。考え方は大企業こそローカルLLMとオンプレミス生成AIを検討すべき理由にまとめています。

大手4社は何が違うのか

4社とも月20ドル前後で横並びのため、差が出るのは「何ができるか」の部分です。それぞれの性格を1段落ずつで整理します。

  • Claude(Anthropic) 長文の読解と回答の正確さに寄っている。数十ページの契約書や報告書を読ませて要約する用途で最も安定する。無料プランでも有料と同じ Sonnet 5 が使えるのはここだけ。2026年9月22日に出た Opus 5.5 は、前の Opus 5 より API の単価が2割下がり、出力も3割以上速くなった。画像生成には対応していない
  • ChatGPT(OpenAI) テキスト・画像・音声・Web検索を1画面で扱える万能型。用途に合わせた専用のアシスタントを自分で作れる。2026年7月に GPT-5.6(Sol / Terra / Luna)が出たあと、9月3日に最上位の GPT-6 Astra、9月22日に GPT-6 Sol と GPT-6 Luna が加わった
  • Gemini(Google) Gmail・ドキュメント・スプレッドシート・スライドの中で直接使える。一度に読み込める量が最大級で、上位プランでは動画生成も使える
  • Copilot(Microsoft) Word で文章を書きながら提案を受ける、Excel のデータを分析させる、PowerPoint のスライドを自動で作らせるといった使い方ができる。チャットとしての性能より、Office に深く入り込んでいることが価値。Office 連携は Copilot だけの機能ではなく、Claude も Microsoft 365 向けの連携を用意している

この4社の中で1つだけ選ぶなら、普段どの業務ツールを開いているかで決めるのが最短です。逆に、業務ツールに縛りがないなら、文章の質で Claude、機能の幅で ChatGPT という分かれ方になります。

新しく入ってきた4つは、どこで効くか

大手の代わりに使うというより、大手で足りない部分を埋める使い方が向いています。

サービス強み向いている場面注意点
Perplexity出典付きの検索。Pro では GPT-5.6 Terra や Claude Sonnet 5 を使える調査、競合調べ、事実確認最上位のモデルを検索で使うには Max が必要
GrokX の投稿を直接読める。話題の追跡が速いSNS上の反応の把握、いま起きていることの確認日本のアプリ内課金は4段階で、上位は月50,000円と高い
Meta AI2026年9月15日に有料プランを開始。月7.99ドルから個人の軽い用途。Llama の重みは無料で公開されている負荷の高い一部機能で日次・月次の制限が試験導入されている
Vibe(Mistral)データの既定の保存先がEU欧州の取引先がある業務、データの所在地を問われる場合2026年5月に Le Chat から Vibe へ統合された。日本語の情報が少ない

Perplexity は無料でも通常の検索を実質無制限に使えます。より深く調べる Pro 検索が1日3回、時間をかけて調査する Research が月1回という配分です。調べものが業務の中心にある人なら、大手1本とこれを組み合わせる形が現実的です。

Vibe は欧州で唯一の主要なモデル企業による選択肢です。2026年5月に Le Chat から名前が変わり、以前のチャット画面は Vibe の中のチャットモードとして残っています。データの既定の保存先はEUですが、機能によってはEU外へ一時的に送られる場合があると説明されています。開発者向けには2026年8月から、処理する場所を欧州か米国かで指定できる接続先が用意されました。

中国発の3つは、安いものと高いものがある

Kimi・DeepSeek・Qwen の3つは、チャットとしては無料で使えます。ただし「中国発はどれも一桁安い」という理解は正確ではありません。DeepSeek と Qwen の軽量モデルは確かに大きく安い一方、Kimi の上位モデルは Claude Sonnet 5 より高く付きます。

サービス開発元チャットAPI単価の目安特徴
DeepSeekDeepSeek(中国)無料入力100万トークンあたり0.15ドル(混雑時0.30ドル)重みを商用利用可のライセンスで公開。自社サーバーで動かせる
QwenAlibaba(中国)無料・登録不要上位モデルで入力2ドル・出力6ドル、軽量モデルは入力0.15ドルAlibaba Cloud のサービス。シンガポール・東京・米国・欧州から地域を選べる
KimiMoonshot AI(中国)無料入力3ドル・出力15ドル(Claude Sonnet 5 の2ドル・10ドルより高い)長い文章の処理に強い。API と法人向けは学習に使わない

Qwen は国際版と中国本土版で料金と接続先が違います。差はモデルによってまちまちで、上位モデルでは2割弱です。単価を紹介している記事を読むときは、どちらの話をしているかを確認してください。金額はいずれも100万トークンあたりで、文字数ではありません。

この3つを業務で使うかどうかは、費用ではなくデータの扱いで決まります。社外に出せない情報を扱わない範囲(公開情報の要約、下書きの作成、翻訳の下ごしらえ)に限って使うか、重みを落としてきて自社のサーバーで動かすか。この2つのどちらかに寄せるのが安全です。個人向けのチャットと、法人向けの契約やAPIとでは条件が違うため、社内で配るときはどちらを使わせるかまで決めてください。

日本発の選択肢——Sakana Namazu

ここまで米国・中国・欧州のサービスを見てきましたが、日本の会社が出しているものも比較の対象に入ります。東京の Sakana AI が2026年8月3日に提供を開始した Sakana Namazu は、日本語と日本の商習慣に合わせて仕立てられたAPIです。

項目内容
提供元Sakana AI(東京)
提供開始2026年8月3日
形態OpenAI 互換のAPI。個人向けのチャット画面は用意されていない
料金100万トークンあたり入力0.95ドル・出力4ドル。一度読ませた内容を再利用する場合は入力0.15ドル。初期費用と月額はかからない
一度に扱える量25万6千トークン
支払い米ドルが基本。法人プランでは円建てにも対応する
内蔵の機能Web検索とコードの実行
土台Moonshot AI が公開しているモデル Kimi K2.6

土台が中国の公開モデルである点は、一見すると意外に映るかもしれません。ただしこれは、この記事で見てきた流れのとおりです。重みが公開されているモデルを土台にして、自国の言語と商習慣に合わせて仕立て直す。同じことを Xiaomi が OpenCode に対してやり、Alibaba が Gemini CLI に対してやりました。

使いどころは、日本語の書類を日本の書き方で書かせる業務です。Sakana AI は三菱UFJ銀行と複数年の提携を結び、大和証券とは資産運用の支援で本番の開発に入っています。金融のように書式と言い回しが決まっている領域で、国内の事業者に相談できることを重視するなら候補に入ります。

一方で、個人が今日から画面を開いて試せるサービスではありません。業務システムに組み込む前提のAPIなので、社内にプログラムを書ける人がいるか、開発を頼める相手がいることが前提になります。

1つに絞らず、無料枠を組み合わせる

13サービスのうち、無料のまま実用になるものが複数あります。有料契約を増やす前に、無料枠の組み合わせで足りるかを試す価値があります。

  • 文章の作成と長文の要約は Claude の無料プラン。有料と同じ Sonnet 5 が使える
  • 出典が要る調べものは Perplexity の無料枠。通常の検索は実質無制限で、Pro検索が1日3回
  • 画像生成は Copilot の無料版 か Gemini の無料枠
  • 大量の下書き処理は DeepSeek か Qwen の無料チャット。ただし社外に出せない情報は入れない

有料を1本だけ契約するなら、最も頻繁に使う用途に合わせます。複数契約する場合でも、月20ドル×2本で40ドルです。用途が分かれている職場なら、全員に同じものを配るより、業務ごとに割り当てたほうが結果的に安くなることがあります。

まとめ

2026年9月時点で、生成AIの選択肢は4つではなく13以上あります。価格帯は月5ドルから200ドルに広がり、無料のまま実用になるものも増えました。

  • 選び方の基本 普段開いている業務ツールに合わせる。Google Workspace なら Gemini、Microsoft 365 なら Copilot、縛りがないなら Claude か ChatGPT
  • 足りない部分を埋める 調べものは Perplexity、いま起きていることは Grok、EU内にデータを置くなら Vibe
  • 費用を抑える DeepSeek と Qwen の軽量モデルは単価が大きく下がる。ただしデータの保存先と学習利用の扱いを先に確認する
  • 日本語の書類が中心なら 国産の Sakana Namazu が2026年8月に登場した。個人向けの画面はなく、業務システムに組み込んで使う。第三者による性能評価はまだ出ていない
  • 業務で使うなら法人プラン 入力が学習に使われないと明記されているのは法人プラン。個人プランは既定値を確認する

料金も提供内容も数か月単位で変わります。この記事は2026年9月17日時点の各社の公開情報にもとづき、9月23日にモデルの追加(Claude Opus 5.5、GPT-6 Sol・GPT-6 Luna)と性能の数値を反映しました。その前の更新は2026年3月でした。開発者向けの道具の比較はAI開発ツール35種の見分け方にあります。